2020/05/07

海角七号 君想う、国境の南(字幕版) 2時間9分 2009

海角七号 君想う、国境の南(字幕版)
2時間9分 2009
プライム会員特典

以前、ラジオを聴いていたらこの映画が紹介されていました。アマゾンプライムで見つけたので観てみたのですが、もう11年も経っていたのでびっくりしました。
劇中、空港にスターが到着して、ファンがそれを撮影しているのですが、ガラケー片手に写メしていました。間違いなく当時の映画です。

1945年当時に書かれたラブレターを追体験するかのように、主人公のふたりの恋愛物語が進められていきます。
年配の方(といっても1920年生まれくらいの人?)が見れば、昔を懐かしむかもしれませんが、私の年齢の者が観ていても、そんなことがあったんだろうなくらいにしか感じられませんでした。やはり、戦争で引き裂かれた人間関係をたどるのは難しいと思います。
ただ、主人公のふたりについては、出会いから葛藤、和解、結実へとよくあるラブストーリーで、普通に楽しめました。

台湾のある田舎のリゾート地が舞台。
いろいろな事情を抱えた町の男たちが、バンドを組まされます。
外国の観光業者に地元の海岸を使われて、その割には町には恩恵が少ない。
そんなことから町興しのために始めた音楽祭に地元バンドも加えるという町長の発案から話が始まります。

1945年当時に書かれた手紙を含めて、5組の物語が同時に流れていきます。
1945年の敗戦と国境を乗り越えられなかったものと、諸々の抵抗を乗り越えた今の3組との対比が印象的でした。
1組は人妻への恋愛なのでかなわないものの、役のキャラも含めて、対比させるにはよい素材だったと思います(笑)

主演の田中千絵さんって、メークアーティストのトニー田中さんのお嬢さんなんですね。
ラブレターの秘密が明かされるとき、田中さんの演技は抑揚もなく学芸会みたいだったのですが、そういう演出だったのか、告白するシーンが苦手だったのか。何かあったんでしょうか。一緒に映っていた優香似の女優さんは普通に演技していたんですけど。

ラブレターは、当時、日本国から派遣されていた学校の先生が現地に残した(別れた)恋人に対して書かれたものです。
当時の先生は琉球から派遣されたと聞いているので、男性が帰った先は沖縄かな。でも、回想シーンで男は山高帽をかぶった紳士姿でしたから、寄港先は東京などの都市かな。また、手紙のあて名は日本名だったのですが、日本人として残っていられたのか。その女性と孫娘との葛藤に触れていないところも気になりました。その辺を書くと、歴史観や社会問題を意識した作品にならざるを得ないから、描かなかったのかもしれません。

クライマックスは盛り上がり、大団円って感じで、観劇後はすっきりできました。

| | コメント (0)

2020/05/06

ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。(2017)

ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。
1時間33分 2017
Amazon Prime 特典作品

ステイ・ホーム期間で、家族もてんでにスマホやらwiiで遊んでいます。
私は今夜5/4も特典作品を観ることにしました。

台湾の女の子と日本の若いリーマンとの恋愛、家族愛をテーマにしたストーリーでした。
東日本大震災のとき、台湾からの応援メッセージがFBにけっこうあったようですね。
そのやりとりで、知り合ったふたりが周囲の応援や家族の反対を経て結婚に至るお話です。

日本語を勉強している台湾女子ってのは昭和のころからいましたけど、日本に行くことは留学か出稼ぎが前提で、当時は一大事だったようです。
スマホでつながれるようになった今では、物理的空間を感じさせないし、移動自体もノンストレスなのでしょうね。今の20代、30代は国内旅行と変わらないのかな。

余計な話ですが、主人公が駅のホームを歩くシーンで、ホーム柵が設置されているのが映っていました。
2011年ごろにそんなのあったかなと調べてみると、JR山手線では2010年6月から設定していました。

映画の構成は、まず主人公の女の子が台湾の占い師(ほんとは日本人らしい)に占ってもらっているシーンが映し出されるのですが、そこから1年くらい遡って物語を始めましょうという手法をとっています。
2001年、ジョントラボルタのソードフィッシュの冒頭で取り入れられたときは衝撃的な方法だったのですが、今では普通に使われていますね。
ちょっと違うのは、彼女のスマホ上の画像を下の方にワイプしていくと、ふたりの出逢いのシーンに戻っていくところ。
スマホ上での出会いからリアルな結婚へとつながることから、この表現は時間軸を追う上でわかりやすいです。

元カレの登場するも、同僚の男の子(ほんとは彼女のことが気に入ったのだけど)が図らずもふたりの関係を修復したり、母親の反対があるものの、それを克服し、ついにはハッピーエンドへとつながる、、、全体的には軽いタッチなのだけど、物語が楽しくなる要素がきっちりと入っている作品でした。
まあ、全体を通じて軽~く描かれた喜劇なんでしょうかね。TVドラマの焼き直し感がある作品でした。

彼女が彼の家に遊びに来ると蛭子能収扮する父親が出迎え、彼が台湾の家に行くと気性の荒い人情的な母親が出てきて文句を言う。
昭和のころの映画やドラマとは逆のコントラストかなとも思います。対比させるのに蛭子さんのキャスティングって捨てがたいですね。

自分の25年前の出逢いもたしかに偶然的な縁かななどと思いつつ観ていました。
”利己的な遺伝子”から見れば必然なのなんだろうなぁとも思いつつも、やはり不思議さは残ります。

最後の方のシーンで、彼女が今の心境を語ります。
将来ことはわからないけど、唯一確実なのは、今彼と一緒に居たいこと、だと。
ここに時代の変化を感じました。
マスメディアでもティピカルな幸せ像が示されない現在、日々を幸せに過ごしていくというところに焦点を当てる、すなわち、日々の変化に対応しながら幸せを模索しながら生きていこうと主張されているように感じました。
監督は1979年生まれだから、高度成長期やバブルの世代との対比は意識していないのかもしれませんが。
自分の子どもたちの番も間もなく来るはず、でも、幸せとか結婚への考え方は明らかに異なるのだろうな、などと思った次第です。

| | コメント (0)

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (2018)

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (吹替版)
1時間49分 2018
Amazon Prime 特典映像

5/4の朝、テリー伊藤がステイ・ホーム向けにラジオで紹介していた映画です。
以前、予告編だけ観たことはあったんだけど、ここ数年、映画をじっくりみる余裕がなかった。
ステイホーム週間ももう終わりかなと思っていたら、3週間ばかり延長するようだし。

さて、テーマとしては、前回のバーレスクと同じくコンプレックスの克服。
類似の映画とは違って、魔法などで自分が実際に”変身”するのではなく、自分の”意識変容”(頭を打ってちょっとおかしくなったこと)でもって一時的に自分が美人に見え、そのつもりでふるまってしまうところ。
途中途中にドタバタがあるわけですが、最後のスピーチの場面で、この物語の狙うところが端的にまとめれていて、とても締まりのある作品になった気がします。

プラダの悪魔でもそうでしたが、ファッション系の会社を舞台にした映画では、ひごろ街中で観ないようなメイクとファッションの登場人物であふれかえっているので、観てるだけでとても楽しいです。
一瞬奇抜に見えるんだけど、でも調和がとれていて不自然感がない、そんなメイクや洋服デザインをよくも際限なく考え出すものだなぁと。

| | コメント (0)

2020/05/05

【新型コロナウイルス感染症拡大防止関係】持久化給付金の申請(中小企業庁)

2020年4月7日、政府による緊急事態宣言が発せられ、4月30日には国民全員に一律10万円を給付する「特定給付金制度」と中小企業・個人事業主を対象とした売上補填金とも解釈できる「持久化給付金制度」(中小企業庁)が決議されました。

持続化給付金の申請受付は5月1日の午前10時(推定)に開始しました。
私も朝からPCの前で画面が更新されるのをまちつつYoutubeで申請関係を扱っている動画を確認していました。
10時半ごろ受付更新を確認したので、すぐに3件の申請をしようとしたのですが、メール登録までできるものの、申請自体に進むことができませんでした。
サーバへのアクセスが集中しすぎて受け付けられないのであろうという、予想通りの不都合でしたので他の仕事をすることにしました。
結局、午後8時にアクセスしたらスイスイできて、あっさり完了。ただ、受付番号が12万番台でした。2週間で給付されるのだろうか。

書面の準備は4月27日の速報版ガイダンスで確認していたので万全のはずだったのですが。
電子書面は1枚ごとに1画像にしないとならなくて、あわてて作成しなおしました。
役所側も初めてのことで、細かな注意書きができなかったのでしょうか。

Youtuberの動画で、申請にあたり困っている人のQ&Aをチェックしていたのですが、新設法人が申請するときの添付書面に何を用意したらよいのかが今一つきちんと伝わっていないようですね。
また、Youtuberの皆さんは、給付金については一段落させていて、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)の無利息・無担保の貸付制度を次のテーマに挙げていました。
事業計画の作り方というような話よりも、申し込んでから面接まで1カ月かかるということが問題になっているようです。
一般の銀行に受付代行を依頼しようと検討しているようですが、銀行の窓口もコロナ籠りに耐えきれない人たちで混雑しているという報道もあります。専用窓口を作った方がよいでしょうね。。

その他、東京商工会議所には小規模事業者持続化”補助金”(コロナ特別対応型)もあります。たとえば、飲食店が弁当や配送を始めるときの諸経費や小道具の購入に充てることができます。諸経費の2/3が支給され、現在は、最大100万円(コロナ対応前は50万円)となっているそうです。

関連情報は以下の通りです。
持続化給付金の申請ページ
https://www.jizokuka-kyufu.jp/
新型コロナウイルス感染症関連
https://www.meti.go.jp/covid-19/
日本政策金融公庫
https://www.jfc.go.jp/
東京商工会議所
https://www.tokyo-cci.or.jp/covid-19/

| | コメント (0)

映画 テルマエ・ロマエ、テルマエ・ロマエⅡ(2012、2014)

テルマエ・ロマエ、テルマエ・ロマエⅡ(2012、2014)
プライム特典で鑑賞
ステイホーム期間の2020年下旬に観たのにblogを書き忘れました。

阿部ちゃん(首相とは字が違う)と上戸彩(結婚前か)との迷コンビによるコメディ。
主人公の公衆浴場建築士テルマエが時空を超えて違う時代(現代の日本)に着くときのきっかけは溺れることで、一見安直なことなのですが、”涙”が出ると元の時代に戻るというところが話を面白くしています。
こんなところで涙を流して戻っちゃうのかよ、というツッコミができて観ていて楽しいです。

コメディですが、時空を超えた恋愛、死が予測できてしまう人生、どちらも時間の流れという抗えない運命をもテーマにしていて、話に深みが出ています。

それにしても、わき役の老俳優たちの面白いこと。主役や若い敵役を上手に盛り上げてますね。
邦画はコメディが面白いかも、と思います。


| | コメント (0)

バーレスク 1時間23分 2019

Amazon Prime で拝見。

バーレスク 1時間23分 2019

チェコのTVドラマが映画化されたものらしい。
ドイツ語のようなロシア語のような、どこの言葉だろうかと思っていましたが。

内容的には、それぞれに肉体的なコンプレックスと過干渉な親を持つ教師と生徒が克服していくお話。
「牛が空を飛ぶ」=不可能なことが起こる、というのがキーワードになっていました。
まずは教師が、最後に生徒が「牛が空を飛ぶ」を実現したというハッピーエンドなお話。

こういうテーマもも青春ものなんでしょうね。
最近は、他人の評価を気にしたコンプレックスが薄くなるとともに、どんどん図々しくなっていくのが自分でも感じるような年頃になってきまして(笑)
他人との距離感をどうとらえるかという問題なんでしょうね。

| | コメント (0)

2020/05/04

映画「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」【TBSオンデマンド】1時間56分 2014

amazon prime 特典で観ました。

微妙な青春恋愛ものかな。
学生時代、こういう作品を観ておくと、心優しい好青年になれたかも(笑)
なにぶん、ドンパチものが流行っていた記憶があります。

出演者に、長澤まさみ、マキタスポーツ、、、とありまして。マキタスポーツっていうと、昨年、何局かのラジオ番組でスポーツ新聞のおもしろい読み方を紹介していましたね。

さて、この映画で印象的だったのは次の件。
林業は、自分が切り出す木は親や祖父が植えた木で、自分が植えた木は子どもや孫が切り出すもの。
世代を超えて産業を守るというか、森を守る仕事なんですね。

ラストシーンで、主人公は木の香りに引き戻されるようにして山に戻っていくのですが、おそらく、林業で働く人々にほれ込んで山に戻っていったんでしょうね。
若いころにこういった出会いがあり、また、気づきがあると幸せに過ごせたのかな、今よりも。

| | コメント (0)

2020/05/03

映画 ジョニー・イングリッシュ(2018)

Amazon Prime 特典で、ジョニー・イングリッシュを観ました。
ミスター・ビーンでおなじみのアトキンソン主演映画。
007ぽいのに、なぜか笑ってしまうジャケットが気になって、ぽちっとしました。

元ボンドガールの オルガ・キュリレンコも女スパイとして出演。
パロディ映画にも出てしまうんですね。
(ちなみに、本日までに、新型コロナに感染したとのニュースが流れています。)

アトキンソン演ずる主役は相変わらずの間抜けぶり。
ところどころに、そんなわけないだろうというエピソードが挿入されているわけですが、それらがきちんとつながってしまう面白さ(笑)
軽く笑わせていただきました。

監督 デヴィッド・カー
主演 ローワン・アトキンソン, ベン・ミラー, オルガ・キュリレンコ
ジャンル アクション, アドベンチャー, コメディー

| | コメント (0)

2020/04/05

映画:感染列島

感染列島
2時間18分 2009
監督 瀬々敬久
主演 妻夫木聡, 檀れい, 国仲涼子

新型コロナ拡大防止のため、ここのところ週末は家の中で過ごしているわけですが。
Amazonプライム特典で映画を観ています。

今日観たのはは、感染列島。
感染力の強いウィルスがあっというまに日本中で拡散し、世間がパニックに陥る中、個々の医療関係者が尽力して希望をつなぐ物語。
スーパーでの買い占め、病院封鎖、都市封鎖、先走った報道、自然破壊、病気との共存、官僚制度の悪癖などもテーマとして取り上げられているけど、今観ると、やはり、病院の許容量を超えるとどうなるか、そのとき医師や看護師はどういう思いで働かないとならないのかという部分に目がいってします。
あくまでも映画の中での想像にとどまるわけだけど、今回の新型コロナウィルス拡散で病院がパンクしそうになるとどうなるかが、この映画で知ることができるでしょう。

後半、主人公の女医(檀れい)が、小さいころに亡くなった弟の好きだった言葉として、「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える」を紹介します。
これはドイツの宗教改革者ルターの言葉です。
言葉の意味としては、幾通りか受取り用がありそうですが、映画の内容からして、「絶望するような状況下でも、今できることをしよう」という意味でしょう。

今日の新型コロナ拡散にあたり、個々人ができることは限られていそうですが。
不要不急の外出をやめること、手を洗うこと、改めてこれだけは心がけようと思います。

| | コメント (0)

2020/03/12

読書 ストーリーの解剖学

ストーリーの解剖学 ジョン・トゥルービー著、吉田俊太郎訳

 あとがきによると、ストーリーテラーになるための22のステップ、だそうです。

 第1章を読んだところ、話し方のスキルや話の構成・分析に関することではなく、映画のストーリー作りに関して必要なものについて解説した一冊でした。

 知りたかったのは、「起承転結」や「序・破・急」的なものを知りたかったので、ちょっと違ったかな。
 家族や親しいお客さんとの会話に向けて、小噺っぽものの型を作れたら、面談が楽しくなるかなと思っていて、そのヒントになるものを探しているところです。
 案外ないものですね。書籍よりWEB検索した方がいいかな。
 最近では定期的にyoutube配信している人も増えているので、そちらを分析した方が早いかも。
 いい方法が見つかったら、ここでまとめてみたいと思います。

| | コメント (0)

映画 告白 2010

ジャンル サスペンス
監督 中島哲也
主演 松たか子, 岡田将生, 木村佳乃

 子どもを生徒に殺された担任の女教師が犯人やクラスの生徒たちに対して心理的に復讐していく話。

 昨年2019年に上映されたマスカレードホテルでも、復讐する女として、松たか子が登場していましたね。
 すっかり復讐する女がはまり役になった感じがします。

 本作品では、事件をめぐる登場人物について、それぞれの思い、思考を同時並行的に描きながら、事件の真相を明らかにしていくという話の構成になっています。

 ネット上での作品への感想は概ねよくないですね。技術的にではなく、観ていて気持ち悪くなるというもの。
 たぶん、殺したい相手ではなく、その家族を狙うという犯行が卑劣で、観ている人にいやな気分を与えるのでしょう。
 その点も含めて効果的な”復讐”の仕方が描かれていて、構成だけでなく”復讐”というテーマを深く扱ったものと思います。
 死を恐れない者への”復讐”のあり方にそれが伺えます。

 ネット上では、命の重さを問う女教師が、復習のために犯人の母親の命を奪ったのかどうかが議論されているようですが。
 私見では、女教師は犯人の母親の命をうばったりしないと思います。
 犯人の男子生徒が一番苦しいのは、一生、母親が自分を受け容れてくれないことです。
 犯人の母親は生きていて、犯罪者となった男子生徒を一生”承認”することがない状況、これを作ることが女教師にとっての最高の復讐となります。
 犯人(それも実行犯ではなく知能犯である生徒)を心理的(知能的)に追い込むストーリーですから、こう考えた方が整合性がとれるでしょう。

 さて、個人的には、冒頭の部分から大人と子どもの差を意識しながら観ていました。
 冒頭で、女教師が「あなたがた(生徒たち)を”信じることができなく”なりました」というセリフがあります。
 女教師が生徒を信じないのに、生徒たちは女教師の話や言葉を信じているところが、非対称的で面白く感じました。
 女教師には”復讐する”という大義あります。大義があると人は相手の話を信じやすくなるのでしょう。

 また、この作品は、2010年当時までの世論を反映しているように思いました。
 すなわち、幼少期の親子関係が子どもの心理に大きな影響を与えうるというもの。
 親子関係を見直そうという教育書や余暇の過ごし方を提案した雑誌が多かったような記憶があります。
 最近では、”貧困”が子どもの将来に影響を与えるという論調が盛んになってきました。
 子どもが、家庭の構成員から社会の構成員として、より強く意識されるようになったのかなと思います。

 個人的には、けっこう楽しめた映画でした。

| | コメント (0)

2020/02/24

映画 アウトレイジ・ギャング 2014

アウトレイジ・ギャング(吹替版) 2014

ジャンル アクション, アドベンチャー
監督 ジョルジオ・セラフィーニ
主演 ドルフ・ラングレン, ヴィニー・ジョーンズ, ビリー・ゼイン

 ボディーガードが義理を果す物語。テーマは東洋的かと思いきや。
 メリットもないのに、義兄弟のために親の復讐をしてあげる話。。。と最後まで思わされてしまった。

 アクションシーンはあるけど、空手・カンフーの技も少ないし、銃撃戦も単純。
 サスペンス映画としてもドキドキが希薄。わけのわからないことが起きている感が弱いし、追跡シーンや恐怖シーンがない。
 親子の葛藤、義兄弟愛がテーマの中心にあったと思われるけど、関連する表現が弱すぎて、結局何を伝えたかったわからなくなってしまったようですね。
 役者さんの表情や”間”が足りなかった感じもしました。観客を感動させるように、原作や脚本、監督の考えが上手に組み合わさるのって、難しいのでしょう。。。と感じた作品でした。

| | コメント (0)

2020/02/22

映画:ロスト・ボディ

ロスト・ボディ(2013)
主演 ベレン・ルエダ, ウーゴ・シルバ, ホセ・コロナド

 よくできたスペインのサスペンス映画。
 テーマは、因果応報。

 脚本がいいんでしょうね。布石の敷き方がいいし、観客に気付かれないようになっています。
 ”あとで”思い起こすと、ふたつ、みっつ、「そういえば、、、」という点が出てくるのもいいですね。
 ちなみに、スペイン映画だけあって、俳優さんたちは端役にいたるまでイケメン、イケ女でした。

 ところどころ問題あり(最初に大けがを負う警備員)と思うところもあるし、説明が不十分(病院内の実行犯の正体)という点もあるけど、まあ、種明かしが最後にまとめてあるため、途中では出せなかったのでしょう。娯楽映画としては許容範囲かな。
 他の人のレビューで気づきましたが、”禁断の愛”ってテーマも隠れていたようですね。わずかなシーンで推測できたらしい。私はこちらについては疎いなぁ。

 刑事の最後のセリフ「ツケは必ず回ってくるってことだ」=因果応報が中心的テーマで、その過程がとても込み入っていて、映画として楽しめます。
 道徳についてはカトリックの背景があるんでしょうけど、因果応報は日本人が観ても腑に落ちるテーマですね。

 作中、薬で仮死状態を作り出したとしているけど、カトリックが背景だからボディが生き返ったのではないかなんてことも許されるのかな。
 案外、日本映画で仮死状態が出てくるシーンはない気がします。


 日々の生活やビジネスでも小さな”ツケ”と遭遇することは普通にあります。
 きちんと前向きに始末しないといけませんね。

| | コメント (0)

2020/02/20

映画 ジュマンジ

ジュマンジ(1995)
監督 Joe Johnston
主演 Robin Williams, Kirsten Dunst, David Alan Grier

Amazon prime でジュマンジを観ました。
観たはずなのだけど、すっかり忘れていました。
ひょっとしたら、結婚した年で、いろいろと忙しくて観たつもりになっていたのかもしれません。

テーマとしては、忘れがちな日常の幸福を意識させてくれる物語、ですね。
少年の冒険、成長、恋愛(?)、そして家族愛がしっかり組み込まれていました。
CGもかなり組み込まれていたんでしょうね。作り物感がありません。

ロビンウィリアムスは滑稽な役もできるし、情愛豊かな役もできる。
このころから大物役者でしたね。懐かしく思いながら楽しみました。

| | コメント (0)

2020/02/09

映画:空飛ぶタイヤ(2018)

監督 本木克英
主演 長瀬智也, ディーン・フジオカ, 高橋一生


自動車会社のリコール隠しをテーマにした映画です。
いわゆる職業倫理を問う、池井戸潤原作の作品。

公認会計士として、職業倫理の問題は決して他人事ではありません。
監査の現場において、明らかな法令違反文書が出てくることはありません。
実際に問題視されるのは、不作為行為が多いように思います。つまり、しなけれ
ばならない会計処理なのに、しないで済ませようとするもの。

監査を受ける法人は、ほとんどの場合、想定される課題とそれに対する会計士
(会計士協会)の見解まで知っています。
そのため、表面に出てくる論点については、法人側も積極的に検討してください
ます。

問題は、法人が気づいていない論点、あるいは、わざと出してこない論点です。
監査人としては、まずそれを見つけなくてはなりません。
気づかなかった点については、多少時間はかかりますが、会計士全体の方針があ
りますので、たいていの場合受け入れてもらえます。
しかし、わざと隠そうとした事項となると、協議に時間がかかります。
伝家の宝刀を授かってはいるものの、抜いたところで、受け容れてもらえなけれ
ば、適正な決算書の提供には至りません。
会計リテラシーを有する読者は限られており、但書きがついたような決算書が出
回るようであれば、決算報告という制度全体が意味を損ないます。
そのために、粘り強く指導という名の説得を行わなければなりません。

よく、監査人の職業倫理が問題になるのは、監査契約を解除されるのがこわくて
厳しい意見が言えないのではないかと言われますが、実際には、最後まで粘り強
く協議ができるかどうかにかかっているように思います。

この映画では、自動車メーカーの社員による内部告発をテーマにしたものです。
ひとつの法人には倫理的に正しい人と間違った人共存しているといってよいでしょ
う。同じように、ひとりの人間にも倫理的に正と誤が共存しているでしょう。そ
して、どちらも正しさを徹そうとするするには、粘り強さが必要です。

池井戸潤さんの原作物は、企業倫理を問うものが多く、映像にすると面白おかし
く表現されることが多いように思います。監査人としては、映画を楽しみながら

 

| | コメント (0)

2020/02/06

映画:家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018)

監督 李闘士男
主演 榮倉奈々, 安田顕, 大谷亮平

ここでは、映画の中で撒かれた伏線拾いをして楽しんでいます。内容のネタバレにもなりますので、ご了承ください。

結局、妻はどうして死んだふりを続けていたのかという答について、映画の中ではセリフが聞こえない形をとっていて、観ている人に想像させています。そこで、WEB上ではいろいろな答、解釈が挙げられています。こういうスタイルの映画って好きなんですよ。自分が気づきもしなかった感覚を持っている人に合ったような気がして(笑

さて、当然ながら、ここでは私見を書かせていただきます。妻の死んだふり自体は、夫が配偶者(自分)の死に対して悲しみのあまり後を追うようなことはしてほしくないから、若いうちから慣れておいてほしいということと思います。というのも、後半で、妻の父親が急死した母親の後追いをしようと思ったという告白、クリーニング店の親父さんが妻が先だったことに言及したシーンが描かれていますから。

子どもはペットを飼っておいた方がよい、身近な死を受け入れられるようになるから、という話を聞きます。いきなり、家族の死を経験するよりはショックが緩められるのは確かなのでしょう。映画の中では、主人公(妻)が4歳の時に母親が亡くなり、自分もショックを受けたが、ひどくショックを受けた父親を子どもなりの方法で励まそうとした。そんなシーンからも、この映画の主テーマは、家族の死とその影響の大きさと思います。

この映画では、主テーマと並行して、夫婦の関係がなぜ継続するのかについて扱っていると思います。夫婦間に問題があるのに、簡単には別れずに関係が続くのはなぜか。夫婦の関係をテーマにした映画ではよく扱われていて、いまさら触れるほどのことでもないのですが。

夫の同僚の夫婦が抱える課題(5年経っても子どもができない)、主人公夫婦の課題(”死んだふり”や”月がきれいね”の意味がなかなか伝わらない)、上司のそれ(自分が家族の中で邪険にされていても、自分が奥さんを愛している)は、それぞれの夫婦関係が継続する源になっているように思われます。つまり、関係があるから問題が生じるのではなく、問題があるから関係が続く、と。終盤で出てくる結婚当時の回想シーンで、主人公(妻)の父親が、”いろいろ問題を乗り越えていくうちに気付いたら夫婦になっている”と、若いふたりが夫婦として関係を築いていく過程を端的に語っていたように思います。
同僚の夫婦は、話し合いを重ねた結果、ふたりのテーマを抱え続けることを止めて離婚に至ったと語られています。また、主人公の夫の最初の結婚については、元妻が家出をして関係が切れたとされています。簡単にですが、切れ方にもいくつかあると示唆しているように思います。

さて、奥さんが死んだふりを続けてきた理由を考えると、最後のシーンで夫がしたことは、奥さんを本気で怒らせたことでしょう。ご飯抜きは当たり前ですね(笑

| | コメント (0)

2019/11/22

書籍 ゼロポジ座り

 仕事に動画鑑賞(映画、演芸が主ですが)にと、PCの前に座っている時間が長く、腰回りが少し痛くなってきました。
 気になったので本書を閲覧。要は、椅子に座ったときに、腿と背筋を110度の角度に保てばよいとのことでした。
 この角度は、骨盤の角度もよく、猫背・巻き肩・ストレートネックを予防できるそうです。
 90度の方がよさそうなのですが、体幹が鍛えられていないと維持できないとのことで、一般の人には110度がお勧めだそうです。
 具体的には、椅子に深く座って、背筋を伸ばすように意識すればよいようです。といっても、人によるので、ゼロポジション(基準とする姿勢)は自分で決めることになります。
 姿勢がよくなる高価な椅子を買おうかと思っているなら、本書を読んでみて損はないと思います。

| | コメント (0)

2018/11/11

書籍・老人の取扱説明書(SB新書)


 ”都合の悪いことは聞こえない””突然怒鳴りだす”...困った老人の習性10選を紹介したお医者さんによる本。
 何万人もの老人と接してきた著者のよれば、身体的老化が原因とのこと。

 脚力や骨盤底筋の衰えというのも各種健康雑誌や健康TVで紹介されているが。
 特に周囲をイライラさせるのは聴力の衰えが原因になることが多いそうだ。
 嫁の言うことだけは聞こえない、人にはうるさいと言いながら自分は大声で話す。
 だが、その原因は高音が聞こえない、音量が低くて聞き取れないからだそうだ。

 50歳を過ぎた私としても、若干感じるところがある。
 高い声は聞き取れるのだが、声量が低い声については最近急に聞き取らなくなってきた。
 今まで何度も会って話をしてきた相手であるのに、だ。
 まあ、悪口も聞こえなくなるのでストレスが減り、健康で長生きするという話も聞くが。

 周囲の高齢者を見ていて思うに、疎まれる老人は、たいていの場合、ズケズケとモノを言ったり、価値観を押し付けたり、無責任で勝手な行動をとる。
 どうでもいい話を多忙な現役世代をつかまえて聞かせる。大事な話をするにしても前置きが長くて時間がかかる。自分がやったことの責任を家族に転嫁する。
 疎まれて当然の言動が多い。

 しかし、こうしたことは、老人に限らず、現役世代でもみんながちょっとずつやっている迷惑でもある。
 多少のことについては、お互いに愚痴を聞いてお互いのストレスを軽くしているともいえる。
 ただ、相手が現役を退いているとなると、若い世代は、目の前の高齢者は自分に共感しないだろうし、下手をすると昔話や説教が始まるかもしれないとなどと不信感を持つものだから、話し相手としては避けるようになる。

 私が話していて、この人はいい年寄だなぁと思った人がいる。
 その人は、私に冗談話をするのだが、別れ際に「話を聞いてくれて、ありがと」と言うのだ。
 お礼を言われれば、他人に良いことをしたのかもしれない、などと思う。時間を無駄にした気持ちも消えていく。
 また、この人は、自分が他人の時間をとって迷惑をかけていると意識しているといことがわかる。気遣いから出た言葉なのだろう。
 では、自分が年寄になったとき、この「ありがと」が言えるのかと問われれば、言えるという確信はない。そんなことをも考えさせてくれる一言だった。

 一人親方で、デスクワークが多いものだから、高齢にならずとも、コミュニケーション力が下がる。これ以上下がらないように、できれば、もう少し話ができるようになりたい。
 外に出て周囲と話をするが一番よいのだろうけど、自分も周囲も現役世代だから、そうそう毎日茶話会に時間を費やせるわけでない。
 となれば、自主トレーニングだ。話をするには活舌と論理が大切と聞く。親書を読んだり、文学作品を朗読・暗唱するのがよいも聞く。
 どれをやっても、余生50年間を過ごすには有益だろう。
 しかし、始めるまでに、これまた時間がかかる。これも老人特有の習性か。いや、これは性格のせいか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/06/26

【読書】君たちはどう生きるか


 今更ながら読んでみました。

 主人公・コペル君へのおじさんの的確な質問がなかなか勉強になりますね。

 おじさんからの質問で、消費しかしていないコペル君が社会に貢献していることは何だと思う、というのがありましたが。
 正解はないとのことでしたが、どんなことでしょう。

 コペル君が、勉強や文化を引き継ぐことで、将来の日本や世界のを担っていけるようになる、つまり、先行投資を受けているということなのでしょうか。
 これだと、小中学生に期待を寄せた答えですね。

 現在あるインフラを使うことによって、インフラの維持(継続)に貢献しているということなのでしょうか。
 これは、内需拡大策を主張するコメンテーターみたいな答えですね。
 でも、これは、コペル君に限らず、世間一般の人が消費を通して社会貢献するということが言えます。
 鉄道や電気、水道といったハード・インフラを使い続けることは、供給者側に需要を伝えることになり、インフラの更新や改良につながります。
 法律や自治会の子ども会や防災・防犯活動といったソフト・インフラを使うことも同様ですね。改正を促しつつ、よりよいインフラに改良されていくことになります。
 ごく最近ですと、世界遺産に指定された日本の”古いもの”も利用することによって維持・管理・保管がなされています(いくことになりました)。

 そのほかの解答例としては、、、思いつきませんが、文脈からして経済学(経済合理性)のアプローチで考えればよいのかなとは思います。

| | トラックバック (0)

事務所概要2018.06.26

ホームページもご覧下さい http://www.jiyugaoka.jp

■ クレド(当事務所の信条、志、約束)
「小さな会社を元気にする会計事務所」
社長が元気だとうまくいく 10年以上、社長さんたちの税務相談や経営相談をさせていただいてきました。

 そこでわかったことは、社長が元気なら、会社がもうかるということです。 私が「それは速すぎですよ」「キャパシティが足りないですよ」とアドバイスしても、元気な社長さんは目の前の壁を突き破って目的を達成してしまいます。

 「アイディアが浮かばない」「売上が伸びない」「いい商品が見つからない」「社員・従業員が思うように働いてくれない」「月末には資金繰りで奔走している」など経営上の課題・悩みはつきないものです。

 また、人として生活していれば、家族に病人が出たり、親戚・知人から断れないような頼まれごとをされることもあります。ときには、仕事が手につかないほどやっかいなこともあります。

 そういった課題や悩みを抱えすぎたとき、社長は元気をなくします。経営に集中できず、業績が落ち込みます。

■ 元気な社長の成功法則
 実は、そうなってしまう原因はわかっています。
 それは、小さな問題や失敗をそのままにしていることです。
 怖いことに、これを放っておくと「利息」がついて返ってくることです。

 小さな失敗・ミスを些細なことだと思って放っておいたとしましょう。
 その間にお客様が増え、取引額が伸びてきた。そのとき、再び同じ失敗をするとどうなるでしょうか。
 当然、以前よりも被害が甚大になります。

 例えば、「ちょっとした品違い」。商売をしている人なら、誰にでもあることです。ちょっとした聞き違い、言い違い。
 取引量が少ないときは、すぐに取り替えることもできるでしょう。販売先に頼めば、待ってもらえるかもしれません。たとえ、キャンセルになっても、その損失は少なくて済みます。
 しかし、取引量が増え、上得意の販売先に「ちょっとした品違い」をしてしまったらどうなるでしょうか。
 販売先も予定を抱えていることでしょう。仕入先も一度出荷したものを戻されても困るでしょう。まして、オーダーメイドなら返せません。
 つまり、売上・利益を失い、会社の信用も失うことになるのです。

 こういう現象を「未完結のわだかまり」と言います。

 つまり、元気な社長の成功法則は「未完結のわだかまり」を残さないこと。まずいと思うことがあれば、すぐに解消しておくことです。

■ 課題や悩みはつながっている
 社長さんたちの「未完結のわだかまり」の解消を手伝ってきてわかったことは、たいていの場合、課題や悩みは何らかの形でつながっているということです。
 社長、家族社員、幹部社員の価値観や思考、感性、能力が、課題や悩みをもたらす共通の原因となっていることがあります。

 問題なのは、そのことに、ご本人たちがなかなか気づけないということです。

 人は、好きな仕事に自信と思い入れを持って取り組んでいます。そこには、会社全体の価値観や思考、感性、能力が反映されます。
 時代の変化などにより、そうした自信や思い入れが、課題や悩みの原因となることがあります。
 しかし、社長さんたちは自らの信条に基づいて行動しているので、その原因にきづけなかったり、きづいたとしても自己否定につながるので、無意識に無視するようになります。
 一方、惰性で仕事をこなしている場合は、そのこと自体に気づけないでいます。

 多くの人は安定を求め、変化することを嫌います。世の中の流れが変わっても、人は、無意識に仕事の内容を変えないようにしようとします。
 こうした心の状態が、課題や悩みを引き起こしていることもよくあります。

 当事務所は、会計指導、税務相談、経営分析をきっかけとして、経営全般についてお話を伺います。
 会計や税務だけでなく、販売や人事についてもご要望があれば通常の訪問時間内にお話を伺い、課題・悩みの根幹を探り、解決のヒントを一緒に考えさせていただきます。

 社長さんたちに元気になってほしい。事業で成功してほしい。ご家族や社員・スタッフの皆さんを幸せにしてあげてほしい。
 それが当事務所の願いであり、その実現のために社長さんをサポートすることが当事務所のクレド(信条、志、約束)です。

■ 専門家としての3原則
 専門家として、以下の3原則を遵守することをお約束します。

・顧客と社会に信頼されつづける人格と技量を維持・向上させ続けます
・相談業務を行う上で、人の可能性、個性、強みを最大限に引き出し、お互いに対等な立場で、感謝、協調できる関係を築きます
・専門家として、あらゆる環境変化に対応できるだけのリソース(知識・ノウハウ・経験)を身につけ、社会のお役に立てるよう、情報を発信し続けます

■ 所長プロフィール
<略歴>
昭和41年目黒区生まれ、公認会計士・税理士
慶応義塾大学理工学部数理科学科数学専攻卒業
公認会計士矢田慶來事務所所長
日本公認会計士協会目黒区会会長(元)
日本公認会計士協会東京会選挙管理委員

<業務>
 法定監査、経営相談、税務相談のほか、独立開業や執筆を対象にしたビジネスコーチング、ライティング・コーチングを事業展開
 目黒区監査委員(平成13年~17年)在任中には、監査事務局の監査体制を整備強化し、区長室・区議会に対しても果敢に監査を実施

<講演>
東京税理士会、青色申告会、産業能率短期大学、目黒区教育委員会、TKC下関ほか多数

<著書>
『税理士・社労士・司法書士のためのコーチング入門』
『税理士・社労士・中小企業診断士のためのファシリテーター入門』(ともに中央経済社刊)

<その他>
 趣味:ウォーキング、スクワットマジック、読書
 家族:妻、3児、母

<事務所基本情報>
名 称 公認会計士矢田慶來事務所
代表者 矢田慶來(やだけいらい)
所在地 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-7-8
連絡先(Email) yada@jiyugaoka.jp
ホームページ http://www.jiyugaoka.jp

| | トラックバック (0)

2017/09/01

書籍:あきない世傳金と銀(源流編)


 最近では、店の看板に傷をつける、という言葉の意味が実感としてよくわからない時代だと思います。
 一般の消費者においては、その店の旦那が妾を抱えていようが、賭け事に店の金をつぎ込んでいようが、あまり意識しないでしょう。
 何人かのスタッフを雇っているお店ですと、月々給料を払わないとならないので、資金ショートを迎えると、その前兆を見せることなく突然に閉店し、利用者の記憶からもあっさり消えてしまいがちです。

 しかしながら、さすがに、仕入先や金融機関はよく見ているなぁと思います。
 社長が商売以外のことに没頭し始めると、商売がおろそかになり、売上=資金を確保できなくなる。女性やばくちだけでなく、分不相応な贅沢(なぜと思うようなイベントやパーティーの開催)をしても、取引先の与信記録に残るようになっています。
 自分の信用が落ちていることを知らないのは、当の社長さんだけだったりします。

 て、本書では2つのテーマが扱われています。
 ひとつは、、学問をしたいながらも家庭の事情で大坂の呉服屋で女衆として奉公に出された9歳の女の子・幸やその周りの大人たちの心の葛藤を描いています。
 もうひとつは、幸と番頭さんの質疑応答を通して語られる流通業の意義と店の信用です。

 主人公の幸が9歳ながらにして番頭さんに「お客さんはなぜ問屋から買わずに小売商から買うのでしょうか」との質問をする場面があります。
 番頭は好例を挙げて、問屋や小売の役割を紹介しますが、さらに、もっと大きな観点で流通を説明した箇所が印象的でした。
 たまに悪さをする連中もいるけども、大きな物の流れを円滑に進めることが流通業全体の役割だと。

 また、少しだけですが、物の流れと裏腹に資金の話が出てきます。
 商人が両替商に金・銀を預けて振り出してもらう手形の話です。
 幸は、紙が金・銀の代わりになることを不思議に思いますが、番頭との会話の中で、店の信用がこの紙片の価値を担保していることを知るに至ります。
 幸は、その信用に影響を与えることのひとつが旦那の素行であり、店の旦那が廓屋に通い詰めていることが町中の評判になることで、手形の信用が下がることも学びます。

 久しぶりに小説を読みましたが、人情と経済事情が混じった物語も面白いものですね。
 続編もあるようなので、次を読んでみたいと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/03/13

秩序なき時代の知性

 哲学者や弁護士、学者との対談集。
 全体的にこの対談集は、楽しく読み進めることができた。

 ビジネス書作家の木暮太一氏とは、働くことの経済的な意味について話が展開されている。
 小暮氏は、マルクス経済について勉強するにあたり、自費出版で解説書を作ったという。かなりのバイタリティの持ち主なのだろう。
 その氏が、金持ち父さん貧乏父さんの本を読んで、やはり自分の理解が正しかったと述べている。私も同じように理解していたので、いまさらながらに安心した(正解とは限らないが)。
 佐藤氏はマルクス経済について解説している本があるのだが(資本主義の極意など)、直感的にわかる例示が少ない。マルクス経済と神学に関する本については、具体例が少なく、難解なものが多いように思われる。

 弁護士の水野祐は、デザインやITの知的財産権に強いようだ。
 佐藤氏によれば、AIが進むと公認会計士の仕事はほぼ消え、税務署との交渉の余地がある税理士が残るとか。
 これから弁護士になる人は、芸術やITなど、法律分野以外についての知識がある人の方が業務の専門化ができ、生き残れるだろうという点で、両者が合意していたのが印象深い。

 與那覇潤氏は中国化する日本という本で注目を浴びた新進の歴史学者だ。
 岩波文庫の日本通史を読んだだけで同書を書いたということで、従来の歴史学者と知識は異ならず、単に、ものの見方を変えただけだそうだ。同書では、彼の見方を伝えることもさることながら、事物の見方を変えるだけでかなり理解の仕方が変わり、あるいは、理解が深まるということも伝えたかったそうだ。

 本書を読んでいたら、就職当時を思い出した。平成の初めになるが、監査法人の代表社員と話していたら、彼らは「専門特化した」会計士を求めていると言っていた。ジェネラリストは必要ないと。
 しかしながら、クライアントの不正会計のやりくちを理解するには、質問力だけでなく、多角的な視点と想像力が必要である。
 専門特化するための下地として、やはり、広範な知識・教養を身につけることができれば、専門家になるにしても望ましいと思う。

 そうは言っても、具体的なテーマに直面しないとなかなか勉強する機会もないものではある。
 そんな中、世界の大国の動きに変化が出始めている。自国の利益を優先し、対外的な接触を減らす方向に動き始めているようだ。
 日本は世界の後追いをすることが通常なので、世界の動きの今をどう理解したらよいのだろうかと思いなおしていたところ、昨年には、ビジネスマン向けに世界史や地政学の本が多く売られるようになった。感じることはみな同じなのだろうか。
 そうした書籍の中で、高校の世界史教科書を読み返すことが推奨されたいた。さっそく高校教科書を購入し、目次を見てみた。すると、現在の大国を知る上で必要そうな項目が並んでいることに驚いた。
 国公立大学上位校に合格した人たちは、教科書のコラム欄まで暗記していると聞く。いやはや、社会のスタート地点において、すでに教養面で明らかな差をつけられていたことに今さら気づかされた。
 学習適齢期は過ぎてしまったが、死ぬまでニュースを聞いて楽しむために、歴史教科書を熟読してみようと思った次第である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/03/06

世界の宗教がわかる本 ひろさちや著 


 実は、読んだ本を図書館に返却したので、書名がわからなくなってしまった。
 まあ、著者の本はたくさんあるので、似たタイトルの本を挙げておく。

 面白いと感じたのは「どうしてキリスト教徒はおせっかいなのか」と「キリスト教では仕事が苦しみ」であること。
 前者は、聖書の記載をたてに、帝国政治が勢力を伸ばした口実に使われたものである。
 後者は、欧米人はワークライフバランスがとれているという話。日本人は、卑弥呼のころから、神とともに仕事をしてきたので、仕事をすることが喜びになっており、終業時刻になってもなかなか帰らないとか。

 現象を説明する上で、なかなか面白い分析である。
 著者の一般読者向けの本は、世界の出来事、特に米国と中近東との関係を分析することができるほどに役立つかどうかは不明だが、、一杯飲みながら雑学を交わすのにちょうどよいと思う。

| | トラックバック (0)

2017/02/27

だれが幸運をつかむのか 山 泰幸 著


 20年前くらいから昔話の「むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがおりました。。。」の書き出しがどういう意味を持つのだろうか、気になっていた。
 心理学者の本などでは、異空間へいざなうための決まり文句だとのことでしたが、部分的にしか納得できずにいた。
 本書では、この疑問にひとつの答えを提供してくれた。

 桃太郎や傘地蔵、蛇婿入、鶴女房、洟たれ小僧、花咲爺さんを例にとりながら、昔話の構造の構造として、子ども・富の欠乏・充足、無償贈与・そのお返し、犬(動物)からの施し・それに対する侮辱された感の組み合わせを提示している。

 著者の整理によれば、次の3人が幸運をつかむとのことである。
1)身近な人からの純粋贈与を受けることで幸運をつかむタイプ
2)見知らぬ人からの純粋贈与に気づいて、そのことにつねに感謝を示しながら生きることで、幸運をつかむタイプ
3)見知らぬ人からの純粋贈与に気づかずに、自らの才覚で幸運をつかむタイプ

 もっとも、程度の差はあれども誰でもこの3つの側面を持っているので、3つの人物像を手掛かりに自分自身の生き方やコミュニケーションを見直してみるのも幸運をつかむヒントになるのではないかと提案して締めくくっている。


 自分自身を見直してみるというのは、内観とでもいうか、自己啓発を促すようである。そのような活かし方もぜひ試みたいと思う。
 ただ、今回は、昔話の含意を知りたかったので、そのあたりについて、1点触れておきたいと思う。
 子どもが傘地蔵の読み聞かせを聞いても、「どうして苧環を傘に替えたのか?」「どうして地蔵に傘をかぶせるような無駄なことをしたの?」「どうして傘がひとつ足りないの?」「どうして爺さんの家の場所がわかったの?」と感じるこことはほぼなかろう。よいことをしたら恩返しがあるよ、くらいの物語になってしまう。
 10回も20回も聞くとだんだん気づいてくるのかもしれない。あるいは、囲炉裏端で昔話を聞いていたころは、おとなも子どもも混ざって聞いていたのかもしれない。何十回も聞いていると感覚的に周囲の純粋贈与なるものに気づけるようになるのかもしれない。

 まだ現役世代なので、専門書を読むのが優先となるが、易経あたりの繰り返し読みをして、本質を会得することに挑戦してみようかと思う。

| | トラックバック (0)

2016/08/28

英語化は愚民化


 英語化は、日本人の創造性を奪う政策である、また、新自由主義者が打ち出す政策の一つである、と論じている一冊。

 中でも面白かったのは、夏目漱石が、最近の学生は英語の勉強が衰えているという趣旨の話を書きとめていることである。
 明治期に、伊藤博文など政治関係者に限らず、岡倉天心、津田梅子らも欧州に留学・居住し、法律、芸術や文化に係る知識・語彙を持ち帰ってきた。
 先人たちの努力や経験をもとに、知識や語彙が日本語化され、日本の学生たちは母国語で学問をすることができるようになった。
 だから、英語への勉強熱が下がるのは自然な現象であるというわけだ。
 (私が英語に取り組まない理由もここにあるのだろうか、余計なひとり言だが)

 近年のグローバル化にのせた英語教育の過熱ぶりは、時流において行かれないようにという焦りによる消費者行動であろう。
 著者によると、新自由主義者が打ち出す政策には3本柱があると言われているそうだ。
 1.開放経済 ⇒ 貿易、投資、人の移動を国境の垣根を低くして自由化する
 2.規制緩和 ⇒ 政府による経済活動への規制は最小限に抑えるべき
 3.小さな政府 ⇒ 政府は財政規律を守り、公営企業は民営化してスリム化せよ

 日本語が英米から見ると関税障壁に見えるようである。だから、日本としては、開放経済を実現すべく、役所や企業でも英語を公用語として使用する方向で、小学校でも”英語化”教育を進めているそうだ。一部の大学ではオール・イングリッシュで授業をしているそうだ。

 本書では、外国の例を紹介しながら英語化の弊害をいくつか指摘している。
 英語を使いこなせるのは一部のエリートであり、使えない者との格差が当然に開いていく。しかも、その一部エリートにおいては英米の手先になってしまう怖れもある。
 また、知識や技術も英米から輸入してしまえばよいと考え、若者の創造性が低下することも懸念される。

 さて、読後に思ったことだが、専門職や独創性の高い人にとっては、英語化されてもそれなりにやっていけそうな気がする。
 すでに、研究・開発技術者、法曹、会計士などは部分的にではあっても英語化されている。
 一方、不動産関係や証券取引関係、地方銀行などはどうなのだろうか。国内エリートだが、英語化についていけるかどうか不明な部分もある。
 単純労働に従事している人は、英語化とは関係なく働けるかもしれないが、国境を越えて入ってくる外国人単純労働者と価格競争を行うことになるのだろう。小さな政府は、彼らに何もしないですませるのだろうか。

| | トラックバック (0)

2016/08/26

史論の復権


 「中国化する日本」で著者は、グローバル化が進むときには共同体や中間組織
(イエ、ムラ、会社)が崩れる方向に動くという主旨のことを説いていた。
 本書では、共同体や中間組織という「中間的なもの」を軸に7人の識者(学者
など)との対談をまとめたものである。
 第二次世界大戦後に膨れた中間層がバブル経済崩壊後20年を経て衰退し、経済
的に二極化してきていると指摘し、今後の日本(政治)が「中間的なもの」をど
う扱っていくべきかについて話している。

 私が属する自治体、商店街、同業者組合への参加率が低く、高いところでも15%前
後、6人に1人くらいしか参加しない。
 従前、こうした国と個人とをつなぐ中間組織への依存・需要が下がったものではな
いかと考えていた。
 自治体、商店街でいえば、個人が行政に単独でアクセスできるようになっている。
発表前情報や先行き情報を欲しいと言うのではなければ、加入するインセンティブ
がない。
 事業協同組合では、斡旋業務がかなり衰退している。共同購入や斡旋販売のよう
な卸小売業については、ネット販売や民間企業の努力により壊滅的になっている。
販売よりも、クレジットカードや保険に代表されるように、紹介手数料を稼ぐビジネス
になっている。また、公民ともに競争入札的な取引をするようになり、仕事の斡旋な
ども部分的にしか残っていない。
 結局のところ、手数料でもうけた組合は、組合費を下げることで組合離れを防ぐの
で手一杯というところが多いのではないだろうか。
 同業者組合も、昭和の時代は後輩の仕事の面倒をみてやっていたそうなのだが、
私が独立したころ(バブル経済崩壊後)にはすでにそのような余裕が組合員になか
った。
 いずれの共同体も、すでにその中で事業活動をしていれば何とか食えるという状
況からはかなりかけ離れているという状態である。

 一方、文科省は、地域の子どもを地域の住民が育てる、里山(ビオトープ)をつくる、
体育の授業に武道を取り入れるなど、パトリオティズムを意識した施策を進めている。
 今後の共同体は崩壊(あるいは解放というのか)する方向に向かうのか、再江戸
時代化により踏みとどまることができるのか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/08/24

<凡庸>という悪魔 


 思考停止の大衆は、大衆迎合的な言説にすがるようになることとその弊害につ
いて解説している一冊。

 近年のマスコミ批判とともに視聴者側の不見識さを問題を指摘する識見者も少
なくない。著者は、そうした学者の一人である。
 著者の専門は都市社会工学で、土木政策を推しており、現在は、内閣参与(近
畿地方の有力代議士が推薦したという話もある)でもある。

 著者によると、アダム・スミスの古典派経済学の前提には道徳情操論があるが、
フリードマンによる新古典派経済学あるいは新自由主義なる全体主義には、道徳
や倫理がなく、その点が古典派との違いなのだそうだ。

 著者の表現の仕方には賛否あるでしょうけども。
 そもそも、経済モデルは消費者や生産者の心理が単純に表現されているだけで、
基本的には大まかな方向性を示す手法として使われるべきでしょう。
 多くの人が目にする大学教養課程のテキストでは、1次線形で表されているく
らいで、パラメーターは少ないし、情報と計算の完全はないに等しい。

 経済政策を打ち出す際に、ある種の思想として学説が用いられていることがあ
る。経済施策ありきで、その論拠として経済理論(ケインズ、新古典派)が使わ
れているのであろう。
 では、経済施策は何かと言えば、つまるところ、為政者の”想い”だろう。
 想いとなると、必ずしも経済合理性を追求するわけではないから、学者や経済
評論家の目には為政者がわからず屋に映るのかもしれない。

| | トラックバック (0)

2016/07/21

佐藤優さん、神は本当に存在するのですか?


 今年2月に出版された一冊。

 「そんなバカな!」で、動物行動会社として、男の浮気について母親が寛大である理由を説明してしまい、学界からも一般女性からもバッシングを受けてしまった竹内久美子氏が、外務省OBで同志社神学部で修士まで取得している佐藤優氏と対談した内容をまとめた本。

 動物行動学者の竹内氏は、つねづね「何時の隣人を愛せ」のくだりについて疑問に思っていたそうで、これをカルヴァン派の佐藤氏に率直に問うています。
 対談は、ドーキンス「神は妄想である」をきっかけとして始まりますが、竹内氏は、親族以外の他人、さらには、世界の人々を愛することは動物行動学からして納得いかないとのこと。
 これにたいして、佐藤氏が、明快(?)に応えています。

 また、キリスト教が2000年も残り続けてきた理由として、佐藤氏は「いい加減な宗教だし、聖書には矛盾がある。だから二千年以上、時代の変化に耐えてきたんです。」と説明しています。

 世界史のテキストでも、313年のミラノ勅令で、ローマ皇帝がキリスト教を公認した経緯が記載されていますが、おそらく、為政者の使い勝手が良かった、解釈の幅が広かったということなのでしょうね。
 なにより、開祖・パウロがかなりの人たらしだったことが、公認された大きな理由だろうということです。使徒言行録はパウロの書簡だそうなので、今度、読んでみようかな。コミュニケーションに役立つかも。

 佐藤氏によれば、聖書は一連のお話がつづられているのではなく、個々、具体的な場面に合わせて、救いの途を与えているのだそうです。だから、場当たり的な話が並んでいて、矛盾もあるとのこと。
 そういえば、元日銀総裁の速水氏もキリスト者で、ビジネスマン向けに、聖書の言葉を抜粋したものを出版していましたね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/07/20

よくわかる民事裁判[第2版]


 法廷寸劇と大学の先生による逐次解説、といった内容です。

 2005年の発刊ですので、その後の法改正には留意が必要です。
 ストーリー仕立てで、初学者が民事訴訟法を勉強する前に読むには抵抗がないと思います。
 ある日、突然、家主から立ち退きを迫られた主人公が、弁護士と一緒に法廷で奮闘するお話です。

 さすがに、訴訟の進み方については、あちこちでつまみ読みをしていますので、寸劇に出てくる範囲の手続はだいたい知っていました。
 でも、解説では、各手続の意義、問題点が記されていまして、学習者にとってはヒントになりそうです。

 民訴は眠素とも言われるそうで、テキストだけを読んでいるとつまらんらしいです。
 私も民訴の基本書をまだ開いていないので、どうなっているのかわかりませんが。。。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/07/19

お金に強くなる生き方


 元外交官の佐藤優氏の著書。2015/10/15発刊。
 内容としては、表面的には、主体的にお金と付き合う方法とでもいいましょうか。
 そうとらえると、既刊本にも似たようなものがありますね。自己啓発本にも似て。
 ただ、同氏の言いたいことは最後のページにまとめられているように思います。
 当たり前にあると思っているお金、国家、会社、家族という単位がなくなったらどうなるか、、、自分に問いを発してみよ、と。

 同氏は各章ごとに書籍を紹介しているのですが、なつかしい一冊を見つけました。「貧乏物語 (岩波文庫 青132-1)」河上肇著が紹介されていました。実家の顧問税理士が私に30年前に勧めた本です。
 それと、「21世紀の資本」トマ・ピケティ著。佐藤氏はこの著書については鋭い批判をしていたのですが、多くのデータで今後の日本と世界の行方を知るにはよいとして紹介しています。厚くて高い本ですが、そろそろ中古は安くなったかな。


 私は機会があると、80歳前後の人に戦後のどさくさ期の話を聞くようにしています。
 やはり、丁々発止やりとりできる人、交渉力が高い人、コミュニケーション力が高い人、そういう人が生き残っていたようですね。
 まあ、国民総力戦で第二次世界大戦に臨んだために、戦後、世界中で人権意識に火が付いたという話もあり(最近誰かに聞いたんですが誰だったかな・・・)、今更そういったことはないとは思いますが。
 国民総力戦などあったら、私なぞ最初に野垂れ死にしそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015/02/22

書籍: 10代の憲法な毎日


租税裁判の本を読んでいるのですが、やはり憲法を学部生くらい読み込まないとならないのかなぁと感じておりまして。。。
難しい本から入るよりは、とりあえず、ジュニア向け図書を手にとった次第です。

司法試験予備校の主宰者でもある伊藤真先生の本ですから、読みやすさ、論点の絞り方など無理がありません。
伊藤先生と中学生との会話を通して、次のような内容となっています。
子どもらと学校との関係から国、地方公共団体の公務員と生徒の法律関係を事例で紹介しています。
親との関係で、子ども権利条約や幸福追求権について事例紹介しています。
生徒が街中で刑事トラブルに巻き込まれたときの少年法の扱われ方についても紹介されています。
(登場する生徒らは中学生ですが、事案からして高校生と読み替えても支障なさそうです。)

いずれも、生徒と伊藤先生との会話を通して、各事例における議論の中心(論点)を挙げ、伊藤先生のコメントが掲載されています。
だいたいのケースにおいて、解決の方向性を示すにとどめてあり、結論めいたことまでは書かれていません。紙面の都合かもしれませんし、読んだ生徒間で話し合ってほしいという意図かもしれません。
もし、輪読したなら、ぜひ、弁護士会や大学などの研究者を訪ねてほしいなぁと個人的に思いました。

本書は、未成年の日常と憲法との関係性がわかる一冊です。
夏休みの調べ学習など自由研究のテーマとして挙げるにはいい教材かなと思います。
今ならWEB検索で、各事案の判例を探してくることができますし。
もっとも、自分と法律との関係性に関心が湧く人に限られるのでしょうけども。
以上、ご参考までに。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015/01/29

本:経営計画の立て方・見直し方 岡本吏郎著

書籍:経営計画の立て方・見直し方 岡本吏郎著
2014/12/28発刊

 岡本吏郎税理士の本については好んで読もうとするのですが、実はよく読めて
いません。
 というのも、実は経営計画作成業務を私が提供するサービスに入れていないか
らです。もっと言えば、税務顧問先で経営画書を作成するほど規模のある会社を
担当していないから。
 ただ、岡本吏郎税理士の思想的な部分、世の中を構造的に捉える上手さに触れ
たくて読んでいます。

 本書でも8割くらいは経営計画作成業務のお話、2割が思想的なお話。しかも、
最終章を除けば、私が読みたい部分が点在しているので、結局全部読むことにな
ります。

 本書で印象に残った箇所からいくつか抜粋して紹介したいと思います。

p.188
 ある有名な寿司屋さんの話として、天然アジの旨さがわからない客の話
が紹介されています。天然アジを楽しむにも能力が必要ということです。
 私も天然と養殖の違いなどわかりません。それでも一緒に食事に出かけた人の
中に、職人が提供するものに対して感性が低いと感じることはあります。
 和食の店に行って、装飾花、お皿の柄、旬の料理、水菓子から季節感を得られ
ない方がいらっしゃる。季節感を醸し出す店はそれなりに高価なのですが、その
理由がわからないわけです。値段が高い店は何となく高級と思ってしまうらしい。
 逆に、季節に関係なくいつでも同じ柄の器を使っている店は安い店とも言える
わけですが、化学調味料の使い方が上手いと美味しい店などと言われてしまう。
 と言っている私は、こうしたことを知識として知っていますが、人によっては
食育を通してごく自然に身につけている。羨ましい。

 著者は、天然アジを旨いとわかる能力を”美観”もしくは価値観と呼びます。
『ゲーテは言います。
 「この若い人には才能があるよ。けれども、なにもかも独学で覚えたというの
は、ほめるべきこととはいえず、むしろ非難すべきことなのだ。」
 師に学ぶということは、”美観”を身につけることです。』

 練習をすればするほど、知識やテクニックが身につくが、それ以上に美観が身
につく。美観の備わらない練習は、いい加減な仕事のやり方を身につけることに
なってしまう。著者はこうした点を指摘しています。

 なるほど、商売をするにしても”美観”を伴っていると、その商売は「論語と
算盤」的になり、そうでないと節操のない新自由主義的な結果を招くってことで
しょうか。
 さて、私自身の仕事はどういう方向性なのか。。。まぁ、税金の計算に限って
言えば、きっちり、早く、美しくってことで、あまり難しいわけではないです。


p196-199で、アイデンティティの問題がとりあげられています。
 著者は、”機会を与えられる”ことをアイデンティティとして、また、他者に
よる承認と捉えています。
 マルクスの著書「ドイツ・イデオロギー」から『彼らがなんであるかというこ
とは、・・・すなわち、彼らが何を生産するか、ならびにまた、彼らがいかに生
産するかということと合致する』という件を紹介しています。
 つまり、”機会を与えられる”とは、「何を生産し、いかに生産したか」の結
果であると。
 著者は将来、「君はどういう機会を与えられたか?」と自身に問いたいとのこ
と。

 私が独立したころ、ある新年会で年配の電気工事士の人と席が隣になりました。
その時、「自分は生きてきたのではなく、活かされてきたと思ってる」と話して
くれたのを思い出しました。
 どこかで聞いたような話だなぁと思っていましたが、岡本的切り口で考えてみ
ると、20年経った今、その人が若かった私に商売する上で大事なことを
教えてくれたのかなぁと思います。

 従来、税理士業界での集客方法は主に紹介営業であると言われています。
 昨今、会計事務所を相手にして、フランチャイズ、顧問先紹介といった事業だ
けでなく、会計事務所コンビニ(ワンストップ・オフィスのことか?)というコ
ンセプト商売を提供する業者まで出てきました。
 岡本的切り口で言えば、かようなサービスを利用することは、「私は”機会を
与えられる”ことがない税理士です」と言っているようなもの、ということにな
るのでしょうね。(注;著者はそこまで具体的に言ってはいません)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015/01/27

前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48 (ちくま新書)


 プロデューサー秋元康氏のビジネスモデルを構造的に分析でるかなと思って、
本書を手にした。
 同氏がAKBを売り出したころ、ラジオで商品コンセプトを「高校野球の負けチー
ムのメンバーから、敗者復活戦用のチームを組んだようなもの」といった感じで
紹介していた。
 高校野球のファンは、負けたチームや少年たちに対しても寛大である。そのファ
ン心理をうまく引き出そうという魂胆なのだろうか。
 本書では、秋元氏の指向性に触れておらず、AKBメンバーとファンの間にある”
相互に尽くす”関係を宗教団体に見立てて紹介している。

 著者は、AKBが醸し出す空間(メディア、劇場、握手会)において、AKBメンバー
とファンとの間で、相互に与える関係ができているという。
 ファンからメンバーに対しては「推す」関係、メンバーからファンに対しては
「好対応」や疑似恋愛。そこには相互に「何かに尽くす」という”経え”があり、
集まった人たちはそれを実践しているとのことである。
 ファンではない人から見れば、ある種の援助交際に見えるかもしれない、と著
者はあくまでも客観的な視点で語っている。

 私は彼女たちのファンではない。そのような私の目には、著者やファンの行動
は単純に日本人らしいと感じる。
 日本人は未だに汗水たらして働いている人を応援する性格である。地代や株の
売買で生計を立てている人に対して良い印象を持たない。
 日本人は、高校野球にせよ、AKBにせよ、発足当初のモーニング娘にせよ、応
援したくなってしまう。総選挙という言葉からも、議員たちのどぶ板選挙、握手
作戦を想起させる。どぶ板議員に対して有権者は今でも優しい。
 しかも、AKBのメンバーは儲かっているようには見えない。1票欲しさに一心
に取り組んでいるように見える。
 50歳代のプロデューサーがその感覚で仕込でいるビジネスモデルとも言えるの
だが、広い年齢層から支持されている。プロデューサーが日本人(あるいは人間)
の普遍性を掴んでいるとも言えるだろう。

 著者が元センターの前田敦子についてキリストを超えたという根拠としては、
利他性を主張している。
 彼女がセンターに就いたとき「私のことが嫌いになっても、AKBのことは嫌い
にならないでください」とのスピーチや、過呼吸で倒れながらもステージをこな
してきたことがその根拠なのだそうだ。
 なんとなく、長嶋茂雄がジャイアンツを去る時の一言を想起させられた。ちょっ
と違うが、構造的には同じだろう。

 また、彼女については、センターを一度外れて、その後「復活」している。著
者はこの点をもってキリスト性を主張はしていない。この点を外したのは、復活
は一度に限られるからだろうか。

 そして、センターに選任された前田、大島らは卒業させられ、天に昇る、つま
り、AKBの空間から外されるわけである。
 AKBの〇〇ちゃんから、単体の芸能人になる。当然、AKB時代ほどの人気はとれ
ない。もともと、AKBのファン全員が前田、大島のファンではないし、AKB時代ほ
どの露出度が保障されてもいない。
 第一、お金持ちに見えてくる。高校球児のごとき純粋性、見返りを求めない努
力が伝わらなくなってくる。

 あくまでも「AKBの〇〇ちゃん」としての支持を受けていたのであれば、
そこから外れることは、AKBとライバル関係にもなりうる。宗教で言えば、異端
者や異教徒になってしまう。このことはグループアイドルの宿命なのだろう。
 彼女らは昇天して神になるわけではなく、秋元氏に近づくわけでもない。あく
までも横滑りの位置づけである。

 結局、秋元氏こそが神のようなものではないか(そんなことは以前から言われ
ていることだが)。
 経年によるマンネリを避けるために、センターやメンバーの入れ替えを行う。
年数が経てば卒業させる。一方、全国のオーディションからもれた子たちを次々
と次世代メンバーとして補充する。
 全国のオーディションが1次的なアイドル発掘をしてくれるわけだから、秋元
氏はメンバー集めにゼロから取り組む必要もない。
 秋元氏のこのビジネスモデルは、構造上、保障されているに近いのではなかろ
うか。ご本人は何か面白いことを始めようというつもりだったそうだが。

 とても宗教的と感じるくだりがあった。著者によれば、前田は自分のアンチに
対しても、みんなと”家族”になれるように努めたいと訴えていたという。
 一見、自己犠牲の感もあるが、なかなか怖い一節だ。家族になったら縁切りが
難しい。AKBに係わった以上、同じ時空から逃がさないと訴えているようにも読
める。家族付き合いを求める点など結束の強い宗教団体を思わせる。

 AKBに限らず、グループアイドル、いや、プロ野球でもJリーグであっても、
そのファンの言動に日本人らしさを感じる。
 AKBが醸し出す空間が宗教の場であり、その中に各メンバーを「推す」ファン
が分派をなし、分派同士でアンチ活動を行いつつも、AKBを愛し続けている。
 ファンは生きる意味をAKBの空間にゆだね、その中での少差を楽しんでいるよ
うに思える。
 AKBの部分をジャイアンツやフロンターレなどに置き換えても成り立つだろう。
 「基本、みんなと一緒だけど、紙一枚の違いがほしい」という日本人にぴった
りの商品だと思う。

 本書では、他にも、メンバーとの親近性、下位メンバーとファンとの関係は地
域共同体的である、と書かれている。
 たまに話す機会があり、自分(有権者)の顔や名前を憶えてくれた候補者に投
票する地方選挙(市区町村議員)の感覚に近いのだろうか。

 あとがきで、著者は、今後、”AKBの聖典”=”秋元康の歌詞”の分析に取り
組みたいと書いている。
 確かにビジネス関連での成功本は多いが、作詞家がプロデューサーの場合、”
聖典”がファンを引き付けている可能性が高い。
 是非、さまざまな視座で、教祖あるいは開祖たる秋元氏の聖典をひも解いてい
ただきたい。

| | トラックバック (0)

2015/01/25

2015 長谷川慶太郎の大局を読む 長谷川 慶太郎

 図書館で借りようと申し込んでいたら、2014年9月30日の発刊から3か月半経って、ようやく手にすることができた。
 とは言え、米国の量的緩和の予想(今のところ当たっている)、消費税の10%への増税(これはハズレ)など理屈とともに予想を検証することができるので、なかなか面白いタイミングで読むことができた。

 やはり、大きな流れで個別銘柄が取り上げられているのは、著者の予想を検証しやすいので面白い。

 個人的に関心があったのは、だいたい以下の内容。

○ 10年物米国長期国債 金利1.4%超えたら国債価格が連鎖的に下落(暴落)する。
○ 航空機  三菱重工、川重
○ MHPS(パワーシステムズ) 三菱重工、日立の合弁会社、火力発電システムの輸出が伸びる
○ 森ビル  オフィス需要頭打ち、2020年の3年前位に飽和か
○ 3Dプリンタ  産業用は金属素材を加工できるもの。三菱重、IHI、川重、コマツ、日産、パナソニック
○ 中国 7軍区が国になって連邦化+台湾
○ 沖縄  東アジアの人と物の一大拠点
○ 欧州のシェールガス 独、伊がロシアの天ガスへの依存率を下げる

 中国については、中央政府も内紛・分離について常に警戒しているとも聞いていますが、どうなるか。
 沖縄については、物の拠点にできそうだが、人が集まるようにするには何らかの魅力が必要ではないか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/12/08

書籍:日本語練習帳


 久しぶりに新書(後世に伝えるべき内容を有する廉価な書籍)を読んだ気がした。
 問答形式で、「ハ」と「ガ」の違いから、尊敬語・謙譲語に至るまで、解説がされている。
 私たちが、無意識に間違って身に着けた話し方を見直すのにとても役立つ。
 全部をマスターすることはできそうもないが、多少、話し言葉やメール文書を改善できたように思う。

 コラム「お茶を一杯」では、著者の経験や言語を扱う姿勢を感じる。
 中でも印象的なのは、最後のコラム。言葉は相手とかかわりあいたいときに使うものである、と記している。
 自分と相手のそれぞれに理解できていない部分をわかってもらい、相手の知らない事柄を相手に知らせるために言葉を使う。
 言葉は主体性を持った表現方法であるが、それだけでは伝わらない。社会的規範を有し、これに沿った形式で伝えなくては、相手にわかってもらうことは難しい。
 逆に言えば、この規範を身につければ、相互理解がしやすくなるということでもあろう。

 子供のころ、小学校に鬼婆と呼ばれていた先生がいた。生活態度において、規範を重視していた。「時間厳守」「忘れ物厳禁」「紙を折るときは角をそろえる」「机・イスの位置は定められた記しに合わせる」「雑巾はしっかり開いてから干す」など。
 今思えば、できない子が普通にいたが、その一方で、確かに規範を守れる子どもほど算数や国語の成績が良かった(例外もあるのだろうけども)。決まったルールで解答し、決まった筆順で漢字を覚えれば、成績が良くなってもおかしくないだろう。
 今どきこうしたことを徹底すると、子どもの創造力が失われるとか、戦時中じゃないんだから、などと批判的な言い方をされるようだ。しかし、世間では、芸術家や起業家を創造力のある人と評している。彼らは、情人よりも伝わる表現に関心が強い。多くの人に伝え、多くの人と価値観を共有する必要があるからだ。
 そうした特異まれな人は少ないからこそ希少な存在と言われ、一方、労働人口の80%は被雇用者になると言われており、職場でも地域社会でも社会的規範を求められる。
 近年、コミュニケーション障害(コミュ障)が増えたというのも、幼児期~児童期における規範教育の不足からきているのかもしれない。
 社会性に関する問題は、相互問題であり、程度問題であるから、すべての人に関係することになるが、実際には、これに気づいた人の課題ということになるのだろう。

| | トラックバック (0)

2014/12/01

書籍:大人の「思考ノート」のつくり方


 私は、自分の読解力不足を解消できないものかと思い、最近、日本語を読むための書籍を漁っている。
 似たような課題を感じている方にお勧め。

 著者は、PISAテストを基に、文書を読むにあたって、4つの目的があると説く。
 ①公的な目的
 ②私的な目的
 ③職業的な目的
 ④教育的な目的

 学校での勉強を前提にすると④(作者の意図を読み取る、いかに論理的に説明する)が読むことの目的となっている。
 しかし、社会では、①の公文書(たいていは定型文である)、③に関する各種資料データ・書籍が多くなってくる。
 ②は小説を楽しむこと、および、その作者の背景を調べるなどすることが目的となる。ただ、本書の「ノート」づくりには不向きとのこと。(文学研究を行う上で使えると思うが。)

 つまり、著者は、本書全体を通して、本を読むにはその都度目的を意識するべきであり、また、その目的は学校で教科書を読んだときの目的だけではないと指摘しているようだ。

 なお、最終章では、愛読書に自分の頭に浮かんだ疑問点とその調査結果を書き込んで「愛読書ノート」にするよう推奨している(ここでは読書感想文のノートのことではない、念のため)。
 個人的には、研修を受けるとき、配布されたテキストに細々と講師が話した補足事項や自分なりの関連付け(該当するお客さん、関連資料の名称など)、課題(後で調べたいこと)をメモしている。
 特に、連続ものの研修となると、著作1冊がテキストになることもある。たぶん、私の仕事の場合、研修資料が著者のいう愛読書ノートになっているのだろう(違うのは、賞味期間が1,2年で短いことだろうか)。

 著者はノートの見返し、更新についても触れている。
 事業計画やマーケティングの企画に関するものであれば、見返して、更新、新規、廃棄という作業を続けることになるだろう。
 会計や法律に関する研修ノートについては、仕事で直面しない限り見返すことがないし、改正が重なるとノートごと廃棄することもある。
 ただ、今後は租税回避の研究をしようと思っており、持論の見返し、更新作業をすることもあるだろう。そのようなときには、愛読書ノートが大切なアイテムになるのだろう。

 本書は、目的に応じて本を読むことを改めて意識させる一冊であった。

| | トラックバック (0)

«書籍: わかったつもり(読解力がつかない本当の原因)