2024/10/29

本 宗教がわかれば経営がわかる 池上彰、入山章栄

 パーパス経営が唱えられて10年近くたつと思うが、本書ではこの経営理念を社内に定着させるのに宗教団体を参考にするとよいという提案がされている。

 著書の前半は、1.教祖から協議への移行に成功した組織、2.カトリック型とプロテスタント型の組織があるという内容だ。
 1.についてキリスト教を例に挙げていたが、イマイチ伝わらない。仏教で説明すればよかったのではないか。一般的な日本人を相手にするなら、ほとんどの人が子どもころから教会に継続して通っていないのだから、お釈迦様のお話の方が馴染みがあるだろう。
 仏教に置き換えて言えば、はじめに、お釈迦様・ブッダには弟子や信者があつまり、その死後は、仏教・教義を求めて人が集まった。仏教は教祖から協議への移行が上手にできて、現代にまで宗教団体としての組織が引き継がれている、ということのようだ。
 これを日本の経営者の事例を重ねて、リクルート社の創業者である江副浩正氏による江副経から、その失脚後、リクルート経への移行に成功していると紹介されている。たしかに企業として継続している。
 リ社に比べると、投資家目線からして、今のソフトバンクにおいて孫さんが引退したら、あの会社はどうなるのだろうという心配がある。楽天も同様。NTTやKDDIにはそういった心配はない。

 2.については、おおざっぱにいって、こんな感じの話だった。松下はカトリック型、すなわち、カリスマとか”偉い人”が会社をリードし、折に触れて説教するタイプの会社。ホンダはプロテスタント型、つまり、創業者の企業理念さえ共有していれば、開発研究の分野選択なども現場の意思決定が広く認められている会社。

 後半は、イスラム経がパーパス経営に親和性がある話。上下関係はなく、教会も必須でなく、富の独占はよいとはされず金利商売はご法度になっている、など、いくつもの特徴が紹介されている。一方、プロテスタントの多い米国では何十億稼いでも神様の恵であるため際限がないという話などが紹介されている。

 この本では、経営に活かす具体的な話はなく、世界の経営は宗教観から考察することができるという話にとどまっているように思われる。
 入山教授には、世界標準の経営手法を表した大著があるのだから、本書と経営手法を組み合わせた経営虎の巻のような著書を発刊してほしい。
 社会科学を扱う学者には、断片的な考察に終わるのではなく、新しいアイディアも披露してもらいたいものだ。

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2024/10/27

書籍:火を吹く朝鮮半島 橋爪大三郎

 久しぶりに専門外の本を読んだ。
 kindleの読み上げ機能を利用して、ネットショッピングをしながら聴いた。読むのではなく、聴いたというのが正しい。
 読み上げのイントネーションがかなり自然人に近づいており、時折、読み間違いがあるのは未だ致し方ないだろう。
 以前の読上げ機能は端末上で文書を音声に変換していたようだが、しばらく利用していない間に、音声に変換したファイルをダインロードする手順になっていた。
 音声に合わせてページを自動でめくってくれる。読むより聞くのが得意な私としてはとても便利。
 これで電子図書を購入する機会が増えるだろう。

 さて、中身ですが、2024年9月7日発刊とは思えないほど、書いてある内容が現実味を帯びてきている。
 半島有事の話である。しかも10月中旬には北が南とつながっている道路を破壊した。
 北が南を敵国とみなしたのは昨年秋ごろだったが、いつのまにか、憲法を改正して、南を南北統一の相手から敵国に定めたとの報道もあった。

 著者は、北は南北紛争を起こし、間もなく停戦をする作戦なのだろうという見立てだ。
 停戦し、国交を樹立できれば、徐々に工作活動によって南を洗脳し、また、国連軍や米軍を南から追い出すということだ。
 日米も停戦の対象とされ、日本に対しては南にしたように戦後賠償を求めてくるだろうとの予想をしている。1億ドルだそうだ。
 応じなければ、夜中に日本海から上陸した工作員が原発に爆弾をしかけるだろうと、話を展開している。

 米国の介入もあり、最終的には後継者の選択という話になる。
 ここまでくれば、数年前、トランプ大統領のころにマスコミでも紹介されていたが、米軍がピンポイント攻撃するという話になるようだ。

 結局のところ、博識な著者による大胆な予想を聞かされたという感じだった。
 なぜ北が南を独立国として認め、しかも敵国としたのかについて、現在のテレビやネット番組でもわからないというコメントが多い。
 橋爪先生の見立ては、国交樹立すれば国連軍が撤収するという前提に疑問があるが、それなりに話がつながっており、今後のニュースを見るうえで役に立ちそうである。

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2024/10/01

映画 西湖畔に生きる

釈迦には十大弟子がおり、その一人に目連(サンスクリット語ではマウドガリヤーヤナ、パーリ語ではモッガラーナ)という方がいたようです。
目犍連(もくけんれん)を略して目連といわれ「神通第一」といわれる強力な神通力を持っていたそうです。
目連が、ある日、亡くなった母親は何をしているのだろうと思って、自らの神通力で見てみると、欲望の強い人たちがおちいる餓鬼道にいることがわかった。釈迦のアドバイスを受け、7月15日、僧侶が大勢集まった際に布施をすることで、母を天上界に移すことができたというエピソードがあります。

この映画の監督は、山水画の哲学をモチーフにした「山水映画」というジャンルを創り出そうとしているそうです。
山に住み、茶摘みの季節労働をしている女性「苔花」(タイホア、推定40歳代前半)は、10年前に夫に失踪され、何とか母子ふたりで生き抜いてきた。息子の目連(推定20歳代前半)も大きくなり、自分自身を無価値と感じ、また、自分たちの将来に不安を感じながら日々を送っていた。
そんな中、茶摘み仲間に誘われてマルチ商法団体のセミナーに行くことになり、すっかり洗脳され、間もなく故郷の知人らをだますまでになる。
苔花を一人息子・目連が助け出す過程を、釈迦の弟子・目連のエピソードになぞらえて映像化されている。

マルチ商法のやり方は、いわゆる催眠商法。山奥の小ホールに見込み客を隔離し、商品を売りまくって成功者したという先輩メンバーを紹介して、参加者に対して一緒に成功者になろうと誘う。今やバレバレの手法だが、MCによる苦労話、成功話、親子との対立と瓦解のトークで参加者を納得させ、また、大音量の音楽で高揚感を与えつつ、自分たちのペースに引き込む。
やり口を知っていると(もちろん、書籍や報道などで知ったわけですが)、もはやコントを観ているようで失笑してしまった。

だが、少なからず、このシーンが始まったころ10人くらい(全員で60人くらいいた)がパラパラと帰ってしまった。ひょっとして自分や家族に被害者がいるのだろうか。笑っていられないような事情があるのかもしれない。

母は見事にマルチ商法にはまり、自宅を売却して、大量の足裏シートを抱え、故郷の知人をだましにかかる。
そんな中、息子に詐欺を辞めるよう懇願され、「何もよいことがない私にとっては、これができてうれしいのよ」と本音を叫ぶシーンがある。
一度始めてしまうと、なぜやっているかわかっているものの、抜け出せなくなることを伝えたかったのだろう。
損切りに抵抗が薄い私にとっては、理解しがたいシーンである。

団体は内輪もめで自然崩壊するが、お金も知人友人をも失った苔花は精神疾患を抱える。
目連くんは母を故郷に連れて帰えれば正気を取り戻すのではないかと思い、母を背負って故郷の山を登る。
実は、映画の冒頭で、茶摘みを始める際に行われる「山起こし」の儀式が紹介されている。苔花は毎年この儀式に参加し、茶摘みの季節労働をしている。目連くんは、母が毎年山を起こしているのだから、今度は山が病気になった母を起こしてくれるに違いないとの思いを抱きながら山を登るのである。
山の中で洞窟内の池にはまり、ふたりは流され、気を失いながら川のほとりにたどりつく。先に気付いた母親は、虎の幻影を見る。その虎に向かって叫び続けると、母の目はだんだんに正気を取り戻した(ように見えた)。

この虎の意味は何だろうか。虎に関するエピソードを探したが見当たらない。
googleで検索すると、「Search Labs AI による概要」として、以下の内容が紹介された。
『 山水画に描かれる虎には、次のような意味があります。
力の象徴、権威の象徴
厄除け、魔除け
家運隆盛
金運上昇
親子の絆の象徴 』
虎は魔除けと親子の絆を象徴していたのか。

最後のシーンは、元気に茶摘みにでかける母と、友だちと一緒に自転車を乗り回す目連の姿が映しだされる。
しかし、マルチ商法にはまる前の映像なのか、苔花が正気に戻ってからのシーンなのか、はっきりしないが、おそらく、以前の様子だろう。
今を大事に生きていけと示唆しているように思われる。
山水映画らしい、ととらえることにしよう。

ちなみに、監督インタビューのページもあるので、参考にされたい人はこちらをご覧ください。
「西湖畔に生きる」グー・シャオガンが山水映画を語る、過酷な現場の裏話も披露
https://natalie.mu:8443/eiga/news/588383

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2023/10/28

【読書】新しい文章力の教室、大人のための文章教室

新しい文章力の教室 唐木元著
大人のための文章教室 清水義範著

久しぶりに再読。
(作家ではなく)一般の人がちょっと上手に伝わるように書くためのコツがまとめられている本。

最近書くことが少なくなり、ほんとに久しぶりにkadokawaの雑誌・俳句を図書館で手にした。
もともと作句に時間がかかのだが、他人の句を鑑賞するだけでもなかなか面白いと感じた。
人気の夏井いつき氏の本も借りてみた。今夜読んでみようかと思う。

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2022/12/27

企業経営アドバイザー 対話力向上講習 受講体験 2022/12/25

企業経営アドバイザー・対話力向上講習・受講をリモートで受講しました。
現時点(2022年12月)で、WEB検索しても体験記がないようなので、ここでご紹介したいと思います。

【1】受講日時・会場
企業経営アドバイザー 対話力向上講習 リモート受講
受験日:2022/12/25(日)、10:00開始、17時終了
会場:リモート

【2】受付手順など
2022/11/21から受付開始。
初日は新宿校12/11ですから、おおむね3週間前から受付ということでしょうか。
私はオンラインライブ通信講座12/25を受講しました。
他に梅田校12/18、新宿校1/15、オンライン1/8、1/22もあります。
私はe受付で申込み、受講料は29,700円(消費税込み)でした。

【3】カリキュラム(配布チラシより)
1.オリエンテーション
2.経営者との対話に必要となるスキル
3.経営者との対話ツール
4.実践トレーニング

【4】所感
改めて、「コミュニケーションは場数と継続」に尽きると思いました。
ちょうど20年前に、コーチ・トゥエンティ・ワン社主催の「コーチング」というコミュニケーション・トレーニングに、1年7か月間参加しました。
そのときの講師が繰り返し唱えていた言葉で、私自身実感するところです。
顧問先との対話がスムースに行ったときでも、行かないときでも、かならず思い出す言葉です。

コロナ禍においては、顧問先との定期的な会話はあったものの、初対面の人との会話と言えば、無料税務相談くらいしかありませんでした。
コロナ禍前ですと、同業者の会合、宴会で初めて会う人と、半強制的に話をすることがありましたが、そういったことがなくなってしまいまい、かなりしゃべるスキルが落ちていたと思います。

今回の対話力向上講習では、参加者3人が一組となり、コンサルタント、経営者、評価者をロールプレイします。
会社の概況は事前に配布されていて、講師の指示の下、ロールプレイを8分、フィードバッグ4分というローテーションで進められました。
私の場合、20年来の経験があるので、だいたいの質問事項は決まっているのですが、相変わらず、話が広がってしまって、絞り込みができていませんでした。

やっていて楽しいのは、フィードバッグをいただくことですね。
自分が意識的に行っている質問や相槌、態度が、周囲の眼にはどう映っているのかを教えてもらうことはなかなか面白いところです。
今回は、先述のとおり、絞り込みする方法もあるだろうとのフィードバッグをもらいました。
もっとも、フィードバッグのチェックポイントのリストが配布されていましたが、声、間合い、目線などに関するものが抜けていて、物足りなさを感じました。

しまった~と思った点がひとつありました。
昼休みが1時間あるのですが、30分ほど余りました。ZOOMは教室参加と違って、じっと座って参加していているので、午後のロールプレイに備えてストレッチなどをしていました。
でも、20年前のコーチング・トレーニングのときは、昼食時に参加者同士がおしゃべりをして、コーチングの活用方法や普段のトレーニング方法などの情報交換をしていました。
今回も、早めにZOOMに戻って、他の参加者とおしゃべりをすれば良かったなぁと後悔しています。

ちなみに、コーチ・トゥエンティ・ワンという会社は、後年、親会社の株式会社コーチ・エーに吸収されました。現在、個人向けのトレーニングプログラムは提供されていないようです。

当時の参加者に細川馨さんがいらっしゃいましたが、今年10月、細川さん代表を務める「ビジネスコーチ株式会社」をグロース市場に上場されていました。
ようやくコーチングというものが公に認知される時代が訪れたのかなと思いました。

以上、ご参考までに。

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2022/11/21

企業経営アドバイザー 実践科目 合格しました

企業経営アドバイザー・実践科目の試験に合格しました。

合格には有効期限があるようで、2023年10月31日だそうです。
総合スコア 得点:86
とありました。

まだ、平均点の発表がされていないようなので、どの程度のレベルかわかりませんが、記述式回答もあって100点満点はいないとしたら、まあまあの成績なのかなと思います。

試験期間は2022年10月15日(土)から30日(日)でしたが、学習したことを忘れそうなので、初日の夕方にCBT受験しました。
それが功を奏したのかなとも思います。

先日記載した受験体験記は、無事、合格体験記になりました。

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2022/11/06

受講記録: TIPS2022 セミナー:文具王「筆記具の世界史」

受講記録 2022/10/31

文具王こと高畑氏のセミナーを聞いてきました。
メモもしていないので、細かな年号の記載はありませんが、おおざっぱな流れだけ書かせていただきます。

1.紙の歴史
 アジアは木の繊維から書くもの(紙)を作ることができた。
 これに、葦を斜めに切った葦の先で書いた。
 大陸から日本に渡ったが、日本では質の良い紙を作ることができた。
 また、墨で書いたため、1000年以上前の文書が残っている。
 アジアより西では、木が少なく羊皮紙が開発された。
2.筆記具の歴史
 洞窟内の壁画が残っているが、いずれも、彩色されていて、もっと古くから文字や絵が書かれていたと想定される。そのため、いつから筆記がされていたかを特定することができない。
 おそらく木の枝の先で書いたと思われるが、エジプトでは、細い葦と筆入れが見つかった。機能的には日本の矢立てに似ている。
3.鉛筆の発明
 イギリスで鉛の鉱床が見つかり、黒鉛と粘土を混ぜて焼いて整形して、これを筆記具に用いるようになった。
 英仏間での戦争により、鉛の貿易が止まるなどして、大陸側で鉛筆の材料が不足したため、黒鉛と粘土を混ぜ鉛筆を作るというアイディアが生まれた。また、配合の違いによって、濃さの違う鉛筆を作ることができた。
4.ボールペンの発明
 欧州で考案されたおのの、考案者がアルゼンチンに亡命し、そこで特許申請した。これを米国の事業家が製品化したところ、民生だけでなく、軍の調達用具にもなり、瞬く間に全米に広がった。
 日本には、GHQを通して入ってきた。これを見たオート社らが類似品を製造販売した。
 その後、ゲルインク、フリクションボールペンが開発されたが、これらは日本のメーカーによる独自の開発である。

本当は、3と4が重要で、戦争を機に製品開発が一気に進んだという流れになります。
細かく記録しておけばよかったと思うのですが、こんなに充実しているとは予想しておらず、油断していました。
文具王ご自身も画像を録画していたので、ひょっとしたらYoutubeで公開されるかもしれません。

どんなものを取り上げても、歴史ってものがつきまとうのですね。
講師によれば、筆記具に関する歴史書がほとんどないとのことでした。
リタイアした人たちの中に、歴史家が多いのもわかる気がします。

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2022/10/31

企業経営アドバイザー検定試験 実践科目 受験体験録

企業経営アドバイザー検定試験・実践科目を受験してきました。
現時点(2022年10月)で、過去問題集の出版もなく、WEB検索しても出題内容についての情報がほとんどないので、ここでご紹介したいと思います。
なお、受験可能期間が2022/10/15~30なので、本稿は2022/10/31にアップしました。

【1】受験科目・日時・会場
企業経営アドバイザー検定試験 実践科目
受験日:2022/10/15(土)、15:05開始(90分間)
CBT会場:TAC渋谷校

【2】受付手順など
試験期間の初日の15:30に予約しましたが、早くに到着してしました。
受付に行ったら、席が空いているのですぐにでも受験できるとのこと。
出かける前にさらっと復習していたので、すぐに受験することにしました。

会場は、TACのDVD視聴室でした。10席×5列=50席くらいあり、最後列がCBT専用席でした。同時間帯の受験生は3名。

入口の手前にロッカーがあって、持参した荷物、携帯電話等はすべてそこに入れることになっています。
持ち込んでよいものは、受付のときに申告したハンカチと電卓だけ。
CBTの取扱説明書、私専用のID、PASSが書かれた紙が入ったクリアファイルを渡され、貸与品は計算用紙A4判1枚、ボールペンで、試験終了後すべて回収されました。

入り口に一番近い席に座らされて、ちょっと嫌な予感がしましたが、案の定、試験の最中、ドアの外で5分間くらいしゃべくっている受講生たちがいました。
今回は難文読解の試験でなかったので受験に支障はありませんでしたが、受付からよく見る場所なのだから、TAC側には配慮してほしかったですね。
終了後に受付に伝えておきました。

席に着いたら、渡されたID、PASSを入力すると、使い方のチュートリアル画面になります。CBTは2度目ですが、今回の回答形式は始めてだったので、念のため動画を観ておきました。

【3】出題形式と内容について
形式については、サンプル問題とほぼ同じで、前半が四肢択一、後半が記述式。
前半の内容は、サンプル問題と同様に、出題範囲全体に渡って出題されていました。
私はTACの講座を受けていて、テキストをまんべんなく読んでいたので、問題なく解けました。
ただ、TACで配本されたトレーニング、添削問題、主催者提供のサンプル問題と同一の枝問(文書)はなかったように思います。
そのあたりは、テキスト内容を理解していないと対応できないようにしてあるのでしょう。問題集だけで対策した人は得点を伸ばせなかったかもしれません。

後半の事例問題でもサンプル問題と同様に、基本的な財務指標、損益分岐点分析、SWOT分析(それぞれ2つずつ列挙、WとT各ひとつについて解決策を記す)、債務償還年数の計算が出題されました。
財務指標の目新しいものとして、現預金の2期間比較を分析する問題がありました。

【4】所感
四肢択一問題については、問題集と類似の枝問の文書がなかったので読むのに時間がかかりましたが、長文が苦手な私でも慎重に読めばわかる程度の問題でした。迷ったのは4問あり、少し時間がかかりましたが、25分でクリアできました。
最終的に、20問中19問について、枝問の中にある誤りを明確に見つけられました。
EBITDA有利子債務倍率や損益分岐点分析については計算ミスがありえますが、営業利益率、労働生産性、自己資本比率はとれたでしょう。
SWOT分析は記述式で、問題文から引用するのが解法の基本ですから、ここも半分以上得点できたと思います。

現預金の2期間比較分析は、問題集などに載っていなかったと思いますが、銀行員や会計人にとっては、日常業務の一つですから、難しくはなかったと思います。

私は受験日の1週間くらい前に学習のピークを迎えてしまったので、急いで試験期間緒初日に受験しました。結果発表が11月下旬で、待ち遠しいです。
合格率については波があるようですが、前回までの3回の合格率が、50%台、40%台、30%台と下がっています。後の2回がCBT受験になってからのものなので、その影響があったかもしれません。
合格率というのは、下がりすぎたら上がるというのが常ですから、今度は50%前後になるのかなと勝手に予測しています。

以上、ご参考までに。

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2022/03/08

注意!メルカリで雑誌や本を送るとき、サイズ違いで損をしませんでしたか?

先日、メルカリで週刊ダイヤ〇ンドを1冊売却しました。
メルカリ便(ヤマト運輸)の中で、一番安いネコポスというサービスで発送(送料175円)しました。
WEBの説明では、A4判程度と書いてあったので、市販されているA4判の茶封筒に入れて発送しました。
すると、翌日、メルカリから、サイズが違うので宅急便(送料700円)に変更するとの通知がありました。

通知文には、よくある変更理由が掲記されているが、個別の理由はわからない。
こちらで理由を推測するしかないのです。
市販されているA4判の茶封筒のサイズを測りなおすと、指定されているサイズよりも縦横それぞれ1cm弱ずつ大きい。
ひょっとしたら、それが理由なのか?
市販の茶封筒ならサイズ内と思うのですが、それって妥当な考え方じゃないのでしょうか。
郵便局のメルカリ便だったらパスするのか。
次回、郵便窓口で相談してみようと思いますが、自宅からちょっと遠いんですよね。

市販の封筒だと大きいのかなと思ったのには理由があります。
本を発送するときは、封筒の余り部分を折り曲げ、セロテープで止めることがあります。
こうすると、封筒の中で本が動いて、カドが凹んだり、折れたりしにくいのです。
(封筒ごと、床に落とされたら凹むでしょうけど。)
以前、そのようにして、本1冊を送ったときは、サイズオーバーと言われたことはありませんでした。

メルカリに問い合わせ中です。参考になる返事があれば、このページを更新したいと思います。

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2022/02/19

読書:プロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学

開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学
2019/9/25 川田 利明 (著) ワニブックス

久しぶりにビジネス書を読んでみようかと思って、amazonを検索していて見つけた一冊。
本を読んで、何か一つ、ビジネスのヒントを見つけたいという人にお勧め。

目次しか読んでいないので、詳しくはわからないが、初めの方は、著者ががプロレスラーをやめてラーマン屋を始めるに至った経緯が書かれているらしい。
まあ、ビジネス書になれた者なら、気になるところを拾い読みすればよいだろう。

私の場合は、アルバイトの扱いについての考察が面白かった。
著者は、店主・経営者とアルバイトの違いを強調している。
手待ち時間があれば、店主は次の仕込みをするが、バイトはぼーっとしている。
最後の客がなかなか帰らなければ、バイトは時間延長を喜ぶ。
電車がなくなれば、タクシー代もだしてやらなくてはならない。
異業種で働いていた人から見ると、驚きなのだろう。

30年前、私の実家は定食屋やカラオケルームなどをやっていた。
経費に占める人件費の比率は一番高く、特に注意を払っていた。
従業員の扱いはかなりいい加減だったが、学生バイトだけは約束通りの時間で帰らせ、支払いも遅れたことはない。
バイト代を無駄に支払いたくなければ、延長客の世話は店主か従業員がするしかない。バブル期の週末は朝帰りが普通だった。

バイト代よりも、人気店にとて怖いのは風評だろう。
昔と違って、バイトテロにまで気を付けないとならないのだから、今時の飲食店店主は苦労が絶えないだろうと思う。

著者は、実際に商売をやってみ気が付いたこと、工夫したことを細かに紹介してくれている。
商売に興味のある人なら、一読して損はないと思う。
どの商売にも、Tipsはある。この本で紹介されている方法を自分の商売に活かせるかもしれないと思いながら読むのがよい。

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読書:メディコ・ペンナ

メディコ・ペンナ 万年筆よろず相談
蓮見恭子著 2021/11/10 ポプラ社

万年筆調整士の方が、事例を紹介している本なのかと思って取り寄せたら、小説だった。
小説は年に1冊くらいしか読まない。今年はこれが唯一の小説になるかも。
ちょこっと、元気を取り戻したいという人にお勧めできる一冊かな。

自分を変えたいと思う人たちが集う万年筆ショップがお話の舞台。
客層は20代から70代以上と幅広く、それぞれの小さいながらも確実に成長している様子を描いている。
描写が軽い気がする。これがライトノベルというものなのか。ラノベとして売られてはいないようだが。

お客さんたちが持ち込む万年筆が、各メーカーの代表的なものばかりでわかりやすい。
店では、1本300円程度の普段使いのものから、20万円の高級モデルまで登場する。ペンファンとしては読んでいて楽しい。

万年筆を調整してもらいながら、店主が相談を受けるのだが、書き癖から、ストレスの高い仕事をしているとか、書く仕事をしているとか、言い当てる。
ちょっとペンに詳しいと、そのくらいのことはわかるのだけれど。
お客たちは相談したがって来店しているので、言い当てられると驚き、感激して、相談をする。なかなか占い師のテクっぽくて面白い。
そのあと、コーチングでお悩み解消・・・かと思ったらそうでもなく。
結局、客自身が店主から考えるきっかけを与えられたという程度で、あとは偶然うまくいったり、自分の努力でなんとかなったり。

客たちの成長に、ペン調整の話とコーチング話法の両方を絡めると何を伝えたいのかわからなくなってくるから、その程度でよいのかもしれない。
遅読家の私が4時間かけて293ページを読み終えた。日頃から読書をしているひとなら2時間くらいで読めるかも。
ちょこっと、元気が欲しいという人にお勧め。

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2021/08/18

映画:Amazonプライムで6本、クリント・イーストウッドの「運び屋」他

久しぶりにAmazonPrimeでビデオ映画を観た。
いつでも無料のコンテンツがあるものと思っていたが、案外と期間限定モノがあり、いくつか見逃してしまった。
それでも話題作が無料になっていて、以下の作品を観た。

鑑賞日:2021/8/12
□ ドントブリーズ(2016)
□ エスター(2009)

鑑賞日:2021/8/14
□ エヴァンゲリオン:|| 劇場版
□ JOKER

鑑賞日:2021/8/16
□ 北斗の拳 第1~5話

鑑賞日:2021/8/17
□ 運び屋(2018) クリント・イーストウッド主演
□ パージ・大統領令(2017)

ちなみに、映画はすべて吹替版。
字幕に気を取られていると話の内容が入ってこないので。

コロナ禍の下でも、劇場では新作が公開されている。
ドントブリーズのPART2が公開されているのだが、出かけることに家族が反対する。
仕方ないからとAmazonプライムで我慢したのだが、ズルズルと観る数が増えていく。

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2021/07/15

「人財」という言葉と「バカの壁」

今年は、所属団体のいくつかの総会をWEBで見ることができた。
そのひとつの総会資料において「人財」という言葉が使われていた。
総会会場に出席していた会員のひとりから、「「人財」と印刷してあるが、これは誤植ではないのか」と質問があった。
執行部の説明によれば、将来にわたって活躍するであろう若い会員を人財と考えて使ったということだったが、質問者は「誤植なら、誤植と言えばいいだろう。日本語としておかしい」と一向に納得しない。
後で、個別に説明するということで、議事は進行された。

ここ10年くらいであろうか、ビジネス誌やビジネス書で、「これからの時代は、人材ではなく人財が大切だ」といった表現を何度も見かけたことがある。
3年前に改訂された広辞苑をみたところ、「人財」は未だ辞書には掲載されていない。WEBで検索できる辞書を調べたところ、大手出版社が運営しているものには出ていないようだ。
なるほど、辞書にないような言語を議案書に用いるのは不適切であろう。
日本語を使う人々が日本語として納得している範囲が辞書に収録されているとするならば、「人財」は造語に他ならない。使用するなら、カッコ書きで定義するなどの配慮が必要となるからだ。

上記の質疑を見ながら、2003年に養老孟司氏が書かれた「バカの壁」なる新書を思い出した。
特定の分野・範囲の人たちが、自分たちだけで使う言葉・常識を世間一般に通用すると勘違いすることがよくある、といった趣旨のことが紹介されていたのを覚えている。
業務の質や量を見るに、執行部は多大な貢献をしているわけで、この1点をもって特段に執行部を批判したいわけではない。
しかし、この質問ひとつでもって、執行部が「バカの壁」を作ってしまったことが伝わってくる。

もっとも、質問者の側も「バカの壁」を作っているのだろう。
この人が「人財」を知っていたかどうかはあまり重要ではない。この人が「人財」を使ってはいけないという考え方を自分の中に「壁」として作っていることがコミュニケーション上の問題に思える。
特に、見た目に80歳代で、おそらく専門家としても人としてもベテランだろう。
偉くなるだけでなく、年をとっても、言動と「バカの壁」には配慮しないと、権威や品位が落ちるものだと感じた。

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2020/05/07

海角七号 君想う、国境の南(字幕版) 2時間9分 2009

海角七号 君想う、国境の南(字幕版)
2時間9分 2009
プライム会員特典

以前、ラジオを聴いていたらこの映画が紹介されていました。アマゾンプライムで見つけたので観てみたのですが、もう11年も経っていたのでびっくりしました。
劇中、空港にスターが到着して、ファンがそれを撮影しているのですが、ガラケー片手に写メしていました。間違いなく当時の映画です。

1945年当時に書かれたラブレターを追体験するかのように、主人公のふたりの恋愛物語が進められていきます。
年配の方(といっても1920年生まれくらいの人?)が見れば、昔を懐かしむかもしれませんが、私の年齢の者が観ていても、そんなことがあったんだろうなくらいにしか感じられませんでした。やはり、戦争で引き裂かれた人間関係をたどるのは難しいと思います。
ただ、主人公のふたりについては、出会いから葛藤、和解、結実へとよくあるラブストーリーで、普通に楽しめました。

台湾のある田舎のリゾート地が舞台。
いろいろな事情を抱えた町の男たちが、バンドを組まされます。
外国の観光業者に地元の海岸を使われて、その割には町には恩恵が少ない。
そんなことから町興しのために始めた音楽祭に地元バンドも加えるという町長の発案から話が始まります。

1945年当時に書かれた手紙を含めて、5組の物語が同時に流れていきます。
1945年の敗戦と国境を乗り越えられなかったものと、諸々の抵抗を乗り越えた今の3組との対比が印象的でした。
1組は人妻への恋愛なのでかなわないものの、役のキャラも含めて、対比させるにはよい素材だったと思います(笑)

主演の田中千絵さんって、メークアーティストのトニー田中さんのお嬢さんなんですね。
ラブレターの秘密が明かされるとき、田中さんの演技は抑揚もなく学芸会みたいだったのですが、そういう演出だったのか、告白するシーンが苦手だったのか。何かあったんでしょうか。一緒に映っていた優香似の女優さんは普通に演技していたんですけど。

ラブレターは、当時、日本国から派遣されていた学校の先生が現地に残した(別れた)恋人に対して書かれたものです。
当時の先生は琉球から派遣されたと聞いているので、男性が帰った先は沖縄かな。でも、回想シーンで男は山高帽をかぶった紳士姿でしたから、寄港先は東京などの都市かな。また、手紙のあて名は日本名だったのですが、日本人として残っていられたのか。その女性と孫娘との葛藤に触れていないところも気になりました。その辺を書くと、歴史観や社会問題を意識した作品にならざるを得ないから、描かなかったのかもしれません。

クライマックスは盛り上がり、大団円って感じで、観劇後はすっきりできました。

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2020/05/06

ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。(2017)

ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。
1時間33分 2017
Amazon Prime 特典作品

ステイ・ホーム期間で、家族もてんでにスマホやらwiiで遊んでいます。
私は今夜5/4も特典作品を観ることにしました。

台湾の女の子と日本の若いリーマンとの恋愛、家族愛をテーマにしたストーリーでした。
東日本大震災のとき、台湾からの応援メッセージがFBにけっこうあったようですね。
そのやりとりで、知り合ったふたりが周囲の応援や家族の反対を経て結婚に至るお話です。

日本語を勉強している台湾女子ってのは昭和のころからいましたけど、日本に行くことは留学か出稼ぎが前提で、当時は一大事だったようです。
スマホでつながれるようになった今では、物理的空間を感じさせないし、移動自体もノンストレスなのでしょうね。今の20代、30代は国内旅行と変わらないのかな。

余計な話ですが、主人公が駅のホームを歩くシーンで、ホーム柵が設置されているのが映っていました。
2011年ごろにそんなのあったかなと調べてみると、JR山手線では2010年6月から設定していました。

映画の構成は、まず主人公の女の子が台湾の占い師(ほんとは日本人らしい)に占ってもらっているシーンが映し出されるのですが、そこから1年くらい遡って物語を始めましょうという手法をとっています。
2001年、ジョントラボルタのソードフィッシュの冒頭で取り入れられたときは衝撃的な方法だったのですが、今では普通に使われていますね。
ちょっと違うのは、彼女のスマホ上の画像を下の方にワイプしていくと、ふたりの出逢いのシーンに戻っていくところ。
スマホ上での出会いからリアルな結婚へとつながることから、この表現は時間軸を追う上でわかりやすいです。

元カレの登場するも、同僚の男の子(ほんとは彼女のことが気に入ったのだけど)が図らずもふたりの関係を修復したり、母親の反対があるものの、それを克服し、ついにはハッピーエンドへとつながる、、、全体的には軽いタッチなのだけど、物語が楽しくなる要素がきっちりと入っている作品でした。
まあ、全体を通じて軽~く描かれた喜劇なんでしょうかね。TVドラマの焼き直し感がある作品でした。

彼女が彼の家に遊びに来ると蛭子能収扮する父親が出迎え、彼が台湾の家に行くと気性の荒い人情的な母親が出てきて文句を言う。
昭和のころの映画やドラマとは逆のコントラストかなとも思います。対比させるのに蛭子さんのキャスティングって捨てがたいですね。

自分の25年前の出逢いもたしかに偶然的な縁かななどと思いつつ観ていました。
”利己的な遺伝子”から見れば必然なのなんだろうなぁとも思いつつも、やはり不思議さは残ります。

最後の方のシーンで、彼女が今の心境を語ります。
将来ことはわからないけど、唯一確実なのは、今彼と一緒に居たいこと、だと。
ここに時代の変化を感じました。
マスメディアでもティピカルな幸せ像が示されない現在、日々を幸せに過ごしていくというところに焦点を当てる、すなわち、日々の変化に対応しながら幸せを模索しながら生きていこうと主張されているように感じました。
監督は1979年生まれだから、高度成長期やバブルの世代との対比は意識していないのかもしれませんが。
自分の子どもたちの番も間もなく来るはず、でも、幸せとか結婚への考え方は明らかに異なるのだろうな、などと思った次第です。

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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (2018)

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング (吹替版)
1時間49分 2018
Amazon Prime 特典映像

5/4の朝、テリー伊藤がステイ・ホーム向けにラジオで紹介していた映画です。
以前、予告編だけ観たことはあったんだけど、ここ数年、映画をじっくりみる余裕がなかった。
ステイホーム週間ももう終わりかなと思っていたら、3週間ばかり延長するようだし。

さて、テーマとしては、前回のバーレスクと同じくコンプレックスの克服。
類似の映画とは違って、魔法などで自分が実際に”変身”するのではなく、自分の”意識変容”(頭を打ってちょっとおかしくなったこと)でもって一時的に自分が美人に見え、そのつもりでふるまってしまうところ。
途中途中にドタバタがあるわけですが、最後のスピーチの場面で、この物語の狙うところが端的にまとめれていて、とても締まりのある作品になった気がします。

プラダの悪魔でもそうでしたが、ファッション系の会社を舞台にした映画では、ひごろ街中で観ないようなメイクとファッションの登場人物であふれかえっているので、観てるだけでとても楽しいです。
一瞬奇抜に見えるんだけど、でも調和がとれていて不自然感がない、そんなメイクや洋服デザインをよくも際限なく考え出すものだなぁと。

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2020/05/05

【新型コロナウイルス感染症拡大防止関係】持久化給付金の申請(中小企業庁)

2020年4月7日、政府による緊急事態宣言が発せられ、4月30日には国民全員に一律10万円を給付する「特定給付金制度」と中小企業・個人事業主を対象とした売上補填金とも解釈できる「持久化給付金制度」(中小企業庁)が決議されました。

持続化給付金の申請受付は5月1日の午前10時(推定)に開始しました。
私も朝からPCの前で画面が更新されるのをまちつつYoutubeで申請関係を扱っている動画を確認していました。
10時半ごろ受付更新を確認したので、すぐに3件の申請をしようとしたのですが、メール登録までできるものの、申請自体に進むことができませんでした。
サーバへのアクセスが集中しすぎて受け付けられないのであろうという、予想通りの不都合でしたので他の仕事をすることにしました。
結局、午後8時にアクセスしたらスイスイできて、あっさり完了。ただ、受付番号が12万番台でした。2週間で給付されるのだろうか。

書面の準備は4月27日の速報版ガイダンスで確認していたので万全のはずだったのですが。
電子書面は1枚ごとに1画像にしないとならなくて、あわてて作成しなおしました。
役所側も初めてのことで、細かな注意書きができなかったのでしょうか。

Youtuberの動画で、申請にあたり困っている人のQ&Aをチェックしていたのですが、新設法人が申請するときの添付書面に何を用意したらよいのかが今一つきちんと伝わっていないようですね。
また、Youtuberの皆さんは、給付金については一段落させていて、日本政策金融公庫(旧国民金融公庫)の無利息・無担保の貸付制度を次のテーマに挙げていました。
事業計画の作り方というような話よりも、申し込んでから面接まで1カ月かかるということが問題になっているようです。
一般の銀行に受付代行を依頼しようと検討しているようですが、銀行の窓口もコロナ籠りに耐えきれない人たちで混雑しているという報道もあります。専用窓口を作った方がよいでしょうね。。

その他、東京商工会議所には小規模事業者持続化”補助金”(コロナ特別対応型)もあります。たとえば、飲食店が弁当や配送を始めるときの諸経費や小道具の購入に充てることができます。諸経費の2/3が支給され、現在は、最大100万円(コロナ対応前は50万円)となっているそうです。

関連情報は以下の通りです。
持続化給付金の申請ページ
https://www.jizokuka-kyufu.jp/
新型コロナウイルス感染症関連
https://www.meti.go.jp/covid-19/
日本政策金融公庫
https://www.jfc.go.jp/
東京商工会議所
https://www.tokyo-cci.or.jp/covid-19/

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映画 テルマエ・ロマエ、テルマエ・ロマエⅡ(2012、2014)

テルマエ・ロマエ、テルマエ・ロマエⅡ(2012、2014)
プライム特典で鑑賞
ステイホーム期間の2020年下旬に観たのにblogを書き忘れました。

阿部ちゃん(首相とは字が違う)と上戸彩(結婚前か)との迷コンビによるコメディ。
主人公の公衆浴場建築士テルマエが時空を超えて違う時代(現代の日本)に着くときのきっかけは溺れることで、一見安直なことなのですが、”涙”が出ると元の時代に戻るというところが話を面白くしています。
こんなところで涙を流して戻っちゃうのかよ、というツッコミができて観ていて楽しいです。

コメディですが、時空を超えた恋愛、死が予測できてしまう人生、どちらも時間の流れという抗えない運命をもテーマにしていて、話に深みが出ています。

それにしても、わき役の老俳優たちの面白いこと。主役や若い敵役を上手に盛り上げてますね。
邦画はコメディが面白いかも、と思います。


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バーレスク 1時間23分 2019

Amazon Prime で拝見。

バーレスク 1時間23分 2019

チェコのTVドラマが映画化されたものらしい。
ドイツ語のようなロシア語のような、どこの言葉だろうかと思っていましたが。

内容的には、それぞれに肉体的なコンプレックスと過干渉な親を持つ教師と生徒が克服していくお話。
「牛が空を飛ぶ」=不可能なことが起こる、というのがキーワードになっていました。
まずは教師が、最後に生徒が「牛が空を飛ぶ」を実現したというハッピーエンドなお話。

こういうテーマもも青春ものなんでしょうね。
最近は、他人の評価を気にしたコンプレックスが薄くなるとともに、どんどん図々しくなっていくのが自分でも感じるような年頃になってきまして(笑)
他人との距離感をどうとらえるかという問題なんでしょうね。

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2020/05/04

映画「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」【TBSオンデマンド】1時間56分 2014

amazon prime 特典で観ました。

微妙な青春恋愛ものかな。
学生時代、こういう作品を観ておくと、心優しい好青年になれたかも(笑)
なにぶん、ドンパチものが流行っていた記憶があります。

出演者に、長澤まさみ、マキタスポーツ、、、とありまして。マキタスポーツっていうと、昨年、何局かのラジオ番組でスポーツ新聞のおもしろい読み方を紹介していましたね。

さて、この映画で印象的だったのは次の件。
林業は、自分が切り出す木は親や祖父が植えた木で、自分が植えた木は子どもや孫が切り出すもの。
世代を超えて産業を守るというか、森を守る仕事なんですね。

ラストシーンで、主人公は木の香りに引き戻されるようにして山に戻っていくのですが、おそらく、林業で働く人々にほれ込んで山に戻っていったんでしょうね。
若いころにこういった出会いがあり、また、気づきがあると幸せに過ごせたのかな、今よりも。

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2020/05/03

映画 ジョニー・イングリッシュ(2018)

Amazon Prime 特典で、ジョニー・イングリッシュを観ました。
ミスター・ビーンでおなじみのアトキンソン主演映画。
007ぽいのに、なぜか笑ってしまうジャケットが気になって、ぽちっとしました。

元ボンドガールの オルガ・キュリレンコも女スパイとして出演。
パロディ映画にも出てしまうんですね。
(ちなみに、本日までに、新型コロナに感染したとのニュースが流れています。)

アトキンソン演ずる主役は相変わらずの間抜けぶり。
ところどころに、そんなわけないだろうというエピソードが挿入されているわけですが、それらがきちんとつながってしまう面白さ(笑)
軽く笑わせていただきました。

監督 デヴィッド・カー
主演 ローワン・アトキンソン, ベン・ミラー, オルガ・キュリレンコ
ジャンル アクション, アドベンチャー, コメディー

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2020/04/05

映画:感染列島

感染列島
2時間18分 2009
監督 瀬々敬久
主演 妻夫木聡, 檀れい, 国仲涼子

新型コロナ拡大防止のため、ここのところ週末は家の中で過ごしているわけですが。
Amazonプライム特典で映画を観ています。

今日観たのはは、感染列島。
感染力の強いウィルスがあっというまに日本中で拡散し、世間がパニックに陥る中、個々の医療関係者が尽力して希望をつなぐ物語。
スーパーでの買い占め、病院封鎖、都市封鎖、先走った報道、自然破壊、病気との共存、官僚制度の悪癖などもテーマとして取り上げられているけど、今観ると、やはり、病院の許容量を超えるとどうなるか、そのとき医師や看護師はどういう思いで働かないとならないのかという部分に目がいってします。
あくまでも映画の中での想像にとどまるわけだけど、今回の新型コロナウィルス拡散で病院がパンクしそうになるとどうなるかが、この映画で知ることができるでしょう。

後半、主人公の女医(檀れい)が、小さいころに亡くなった弟の好きだった言葉として、「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える」を紹介します。
これはドイツの宗教改革者ルターの言葉です。
言葉の意味としては、幾通りか受取り用がありそうですが、映画の内容からして、「絶望するような状況下でも、今できることをしよう」という意味でしょう。

今日の新型コロナ拡散にあたり、個々人ができることは限られていそうですが。
不要不急の外出をやめること、手を洗うこと、改めてこれだけは心がけようと思います。

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2020/03/12

読書 ストーリーの解剖学

ストーリーの解剖学 ジョン・トゥルービー著、吉田俊太郎訳

 あとがきによると、ストーリーテラーになるための22のステップ、だそうです。

 第1章を読んだところ、話し方のスキルや話の構成・分析に関することではなく、映画のストーリー作りに関して必要なものについて解説した一冊でした。

 知りたかったのは、「起承転結」や「序・破・急」的なものを知りたかったので、ちょっと違ったかな。
 家族や親しいお客さんとの会話に向けて、小噺っぽものの型を作れたら、面談が楽しくなるかなと思っていて、そのヒントになるものを探しているところです。
 案外ないものですね。書籍よりWEB検索した方がいいかな。
 最近では定期的にyoutube配信している人も増えているので、そちらを分析した方が早いかも。
 いい方法が見つかったら、ここでまとめてみたいと思います。

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映画 告白 2010

ジャンル サスペンス
監督 中島哲也
主演 松たか子, 岡田将生, 木村佳乃

 子どもを生徒に殺された担任の女教師が犯人やクラスの生徒たちに対して心理的に復讐していく話。

 昨年2019年に上映されたマスカレードホテルでも、復讐する女として、松たか子が登場していましたね。
 すっかり復讐する女がはまり役になった感じがします。

 本作品では、事件をめぐる登場人物について、それぞれの思い、思考を同時並行的に描きながら、事件の真相を明らかにしていくという話の構成になっています。

 ネット上での作品への感想は概ねよくないですね。技術的にではなく、観ていて気持ち悪くなるというもの。
 たぶん、殺したい相手ではなく、その家族を狙うという犯行が卑劣で、観ている人にいやな気分を与えるのでしょう。
 その点も含めて効果的な”復讐”の仕方が描かれていて、構成だけでなく”復讐”というテーマを深く扱ったものと思います。
 死を恐れない者への”復讐”のあり方にそれが伺えます。

 ネット上では、命の重さを問う女教師が、復習のために犯人の母親の命を奪ったのかどうかが議論されているようですが。
 私見では、女教師は犯人の母親の命をうばったりしないと思います。
 犯人の男子生徒が一番苦しいのは、一生、母親が自分を受け容れてくれないことです。
 犯人の母親は生きていて、犯罪者となった男子生徒を一生”承認”することがない状況、これを作ることが女教師にとっての最高の復讐となります。
 犯人(それも実行犯ではなく知能犯である生徒)を心理的(知能的)に追い込むストーリーですから、こう考えた方が整合性がとれるでしょう。

 さて、個人的には、冒頭の部分から大人と子どもの差を意識しながら観ていました。
 冒頭で、女教師が「あなたがた(生徒たち)を”信じることができなく”なりました」というセリフがあります。
 女教師が生徒を信じないのに、生徒たちは女教師の話や言葉を信じているところが、非対称的で面白く感じました。
 女教師には”復讐する”という大義あります。大義があると人は相手の話を信じやすくなるのでしょう。

 また、この作品は、2010年当時までの世論を反映しているように思いました。
 すなわち、幼少期の親子関係が子どもの心理に大きな影響を与えうるというもの。
 親子関係を見直そうという教育書や余暇の過ごし方を提案した雑誌が多かったような記憶があります。
 最近では、”貧困”が子どもの将来に影響を与えるという論調が盛んになってきました。
 子どもが、家庭の構成員から社会の構成員として、より強く意識されるようになったのかなと思います。

 個人的には、けっこう楽しめた映画でした。

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2020/02/24

映画 アウトレイジ・ギャング 2014

アウトレイジ・ギャング(吹替版) 2014

ジャンル アクション, アドベンチャー
監督 ジョルジオ・セラフィーニ
主演 ドルフ・ラングレン, ヴィニー・ジョーンズ, ビリー・ゼイン

 ボディーガードが義理を果す物語。テーマは東洋的かと思いきや。
 メリットもないのに、義兄弟のために親の復讐をしてあげる話。。。と最後まで思わされてしまった。

 アクションシーンはあるけど、空手・カンフーの技も少ないし、銃撃戦も単純。
 サスペンス映画としてもドキドキが希薄。わけのわからないことが起きている感が弱いし、追跡シーンや恐怖シーンがない。
 親子の葛藤、義兄弟愛がテーマの中心にあったと思われるけど、関連する表現が弱すぎて、結局何を伝えたかったわからなくなってしまったようですね。
 役者さんの表情や”間”が足りなかった感じもしました。観客を感動させるように、原作や脚本、監督の考えが上手に組み合わさるのって、難しいのでしょう。。。と感じた作品でした。

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2020/02/22

映画:ロスト・ボディ

ロスト・ボディ(2013)
主演 ベレン・ルエダ, ウーゴ・シルバ, ホセ・コロナド

 よくできたスペインのサスペンス映画。
 テーマは、因果応報。

 脚本がいいんでしょうね。布石の敷き方がいいし、観客に気付かれないようになっています。
 ”あとで”思い起こすと、ふたつ、みっつ、「そういえば、、、」という点が出てくるのもいいですね。
 ちなみに、スペイン映画だけあって、俳優さんたちは端役にいたるまでイケメン、イケ女でした。

 ところどころ問題あり(最初に大けがを負う警備員)と思うところもあるし、説明が不十分(病院内の実行犯の正体)という点もあるけど、まあ、種明かしが最後にまとめてあるため、途中では出せなかったのでしょう。娯楽映画としては許容範囲かな。
 他の人のレビューで気づきましたが、”禁断の愛”ってテーマも隠れていたようですね。わずかなシーンで推測できたらしい。私はこちらについては疎いなぁ。

 刑事の最後のセリフ「ツケは必ず回ってくるってことだ」=因果応報が中心的テーマで、その過程がとても込み入っていて、映画として楽しめます。
 道徳についてはカトリックの背景があるんでしょうけど、因果応報は日本人が観ても腑に落ちるテーマですね。

 作中、薬で仮死状態を作り出したとしているけど、カトリックが背景だからボディが生き返ったのではないかなんてことも許されるのかな。
 案外、日本映画で仮死状態が出てくるシーンはない気がします。


 日々の生活やビジネスでも小さな”ツケ”と遭遇することは普通にあります。
 きちんと前向きに始末しないといけませんね。

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2020/02/20

映画 ジュマンジ

ジュマンジ(1995)
監督 Joe Johnston
主演 Robin Williams, Kirsten Dunst, David Alan Grier

Amazon prime でジュマンジを観ました。
観たはずなのだけど、すっかり忘れていました。
ひょっとしたら、結婚した年で、いろいろと忙しくて観たつもりになっていたのかもしれません。

テーマとしては、忘れがちな日常の幸福を意識させてくれる物語、ですね。
少年の冒険、成長、恋愛(?)、そして家族愛がしっかり組み込まれていました。
CGもかなり組み込まれていたんでしょうね。作り物感がありません。

ロビンウィリアムスは滑稽な役もできるし、情愛豊かな役もできる。
このころから大物役者でしたね。懐かしく思いながら楽しみました。

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2020/02/09

映画:空飛ぶタイヤ(2018)

監督 本木克英
主演 長瀬智也, ディーン・フジオカ, 高橋一生


自動車会社のリコール隠しをテーマにした映画です。
いわゆる職業倫理を問う、池井戸潤原作の作品。

公認会計士として、職業倫理の問題は決して他人事ではありません。
監査の現場において、明らかな法令違反文書が出てくることはありません。
実際に問題視されるのは、不作為行為が多いように思います。つまり、しなけれ
ばならない会計処理なのに、しないで済ませようとするもの。

監査を受ける法人は、ほとんどの場合、想定される課題とそれに対する会計士
(会計士協会)の見解まで知っています。
そのため、表面に出てくる論点については、法人側も積極的に検討してください
ます。

問題は、法人が気づいていない論点、あるいは、わざと出してこない論点です。
監査人としては、まずそれを見つけなくてはなりません。
気づかなかった点については、多少時間はかかりますが、会計士全体の方針があ
りますので、たいていの場合受け入れてもらえます。
しかし、わざと隠そうとした事項となると、協議に時間がかかります。
伝家の宝刀を授かってはいるものの、抜いたところで、受け容れてもらえなけれ
ば、適正な決算書の提供には至りません。
会計リテラシーを有する読者は限られており、但書きがついたような決算書が出
回るようであれば、決算報告という制度全体が意味を損ないます。
そのために、粘り強く指導という名の説得を行わなければなりません。

よく、監査人の職業倫理が問題になるのは、監査契約を解除されるのがこわくて
厳しい意見が言えないのではないかと言われますが、実際には、最後まで粘り強
く協議ができるかどうかにかかっているように思います。

この映画では、自動車メーカーの社員による内部告発をテーマにしたものです。
ひとつの法人には倫理的に正しい人と間違った人共存しているといってよいでしょ
う。同じように、ひとりの人間にも倫理的に正と誤が共存しているでしょう。そ
して、どちらも正しさを徹そうとするするには、粘り強さが必要です。

池井戸潤さんの原作物は、企業倫理を問うものが多く、映像にすると面白おかし
く表現されることが多いように思います。監査人としては、映画を楽しみながら

 

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2020/02/06

映画:家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018)

監督 李闘士男
主演 榮倉奈々, 安田顕, 大谷亮平

ここでは、映画の中で撒かれた伏線拾いをして楽しんでいます。内容のネタバレにもなりますので、ご了承ください。

結局、妻はどうして死んだふりを続けていたのかという答について、映画の中ではセリフが聞こえない形をとっていて、観ている人に想像させています。そこで、WEB上ではいろいろな答、解釈が挙げられています。こういうスタイルの映画って好きなんですよ。自分が気づきもしなかった感覚を持っている人に合ったような気がして(笑

さて、当然ながら、ここでは私見を書かせていただきます。妻の死んだふり自体は、夫が配偶者(自分)の死に対して悲しみのあまり後を追うようなことはしてほしくないから、若いうちから慣れておいてほしいということと思います。というのも、後半で、妻の父親が急死した母親の後追いをしようと思ったという告白、クリーニング店の親父さんが妻が先だったことに言及したシーンが描かれていますから。

子どもはペットを飼っておいた方がよい、身近な死を受け入れられるようになるから、という話を聞きます。いきなり、家族の死を経験するよりはショックが緩められるのは確かなのでしょう。映画の中では、主人公(妻)が4歳の時に母親が亡くなり、自分もショックを受けたが、ひどくショックを受けた父親を子どもなりの方法で励まそうとした。そんなシーンからも、この映画の主テーマは、家族の死とその影響の大きさと思います。

この映画では、主テーマと並行して、夫婦の関係がなぜ継続するのかについて扱っていると思います。夫婦間に問題があるのに、簡単には別れずに関係が続くのはなぜか。夫婦の関係をテーマにした映画ではよく扱われていて、いまさら触れるほどのことでもないのですが。

夫の同僚の夫婦が抱える課題(5年経っても子どもができない)、主人公夫婦の課題(”死んだふり”や”月がきれいね”の意味がなかなか伝わらない)、上司のそれ(自分が家族の中で邪険にされていても、自分が奥さんを愛している)は、それぞれの夫婦関係が継続する源になっているように思われます。つまり、関係があるから問題が生じるのではなく、問題があるから関係が続く、と。終盤で出てくる結婚当時の回想シーンで、主人公(妻)の父親が、”いろいろ問題を乗り越えていくうちに気付いたら夫婦になっている”と、若いふたりが夫婦として関係を築いていく過程を端的に語っていたように思います。
同僚の夫婦は、話し合いを重ねた結果、ふたりのテーマを抱え続けることを止めて離婚に至ったと語られています。また、主人公の夫の最初の結婚については、元妻が家出をして関係が切れたとされています。簡単にですが、切れ方にもいくつかあると示唆しているように思います。

さて、奥さんが死んだふりを続けてきた理由を考えると、最後のシーンで夫がしたことは、奥さんを本気で怒らせたことでしょう。ご飯抜きは当たり前ですね(笑

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2019/11/22

書籍 ゼロポジ座り

 仕事に動画鑑賞(映画、演芸が主ですが)にと、PCの前に座っている時間が長く、腰回りが少し痛くなってきました。
 気になったので本書を閲覧。要は、椅子に座ったときに、腿と背筋を110度の角度に保てばよいとのことでした。
 この角度は、骨盤の角度もよく、猫背・巻き肩・ストレートネックを予防できるそうです。
 90度の方がよさそうなのですが、体幹が鍛えられていないと維持できないとのことで、一般の人には110度がお勧めだそうです。
 具体的には、椅子に深く座って、背筋を伸ばすように意識すればよいようです。といっても、人によるので、ゼロポジション(基準とする姿勢)は自分で決めることになります。
 姿勢がよくなる高価な椅子を買おうかと思っているなら、本書を読んでみて損はないと思います。

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2018/11/11

書籍・老人の取扱説明書(SB新書)


 ”都合の悪いことは聞こえない””突然怒鳴りだす”...困った老人の習性10選を紹介したお医者さんによる本。
 何万人もの老人と接してきた著者のよれば、身体的老化が原因とのこと。

 脚力や骨盤底筋の衰えというのも各種健康雑誌や健康TVで紹介されているが。
 特に周囲をイライラさせるのは聴力の衰えが原因になることが多いそうだ。
 嫁の言うことだけは聞こえない、人にはうるさいと言いながら自分は大声で話す。
 だが、その原因は高音が聞こえない、音量が低くて聞き取れないからだそうだ。

 50歳を過ぎた私としても、若干感じるところがある。
 高い声は聞き取れるのだが、声量が低い声については最近急に聞き取らなくなってきた。
 今まで何度も会って話をしてきた相手であるのに、だ。
 まあ、悪口も聞こえなくなるのでストレスが減り、健康で長生きするという話も聞くが。

 周囲の高齢者を見ていて思うに、疎まれる老人は、たいていの場合、ズケズケとモノを言ったり、価値観を押し付けたり、無責任で勝手な行動をとる。
 どうでもいい話を多忙な現役世代をつかまえて聞かせる。大事な話をするにしても前置きが長くて時間がかかる。自分がやったことの責任を家族に転嫁する。
 疎まれて当然の言動が多い。

 しかし、こうしたことは、老人に限らず、現役世代でもみんながちょっとずつやっている迷惑でもある。
 多少のことについては、お互いに愚痴を聞いてお互いのストレスを軽くしているともいえる。
 ただ、相手が現役を退いているとなると、若い世代は、目の前の高齢者は自分に共感しないだろうし、下手をすると昔話や説教が始まるかもしれないとなどと不信感を持つものだから、話し相手としては避けるようになる。

 私が話していて、この人はいい年寄だなぁと思った人がいる。
 その人は、私に冗談話をするのだが、別れ際に「話を聞いてくれて、ありがと」と言うのだ。
 お礼を言われれば、他人に良いことをしたのかもしれない、などと思う。時間を無駄にした気持ちも消えていく。
 また、この人は、自分が他人の時間をとって迷惑をかけていると意識しているといことがわかる。気遣いから出た言葉なのだろう。
 では、自分が年寄になったとき、この「ありがと」が言えるのかと問われれば、言えるという確信はない。そんなことをも考えさせてくれる一言だった。

 一人親方で、デスクワークが多いものだから、高齢にならずとも、コミュニケーション力が下がる。これ以上下がらないように、できれば、もう少し話ができるようになりたい。
 外に出て周囲と話をするが一番よいのだろうけど、自分も周囲も現役世代だから、そうそう毎日茶話会に時間を費やせるわけでない。
 となれば、自主トレーニングだ。話をするには活舌と論理が大切と聞く。親書を読んだり、文学作品を朗読・暗唱するのがよいも聞く。
 どれをやっても、余生50年間を過ごすには有益だろう。
 しかし、始めるまでに、これまた時間がかかる。これも老人特有の習性か。いや、これは性格のせいか。

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2018/06/26

【読書】君たちはどう生きるか


 今更ながら読んでみました。

 主人公・コペル君へのおじさんの的確な質問がなかなか勉強になりますね。

 おじさんからの質問で、消費しかしていないコペル君が社会に貢献していることは何だと思う、というのがありましたが。
 正解はないとのことでしたが、どんなことでしょう。

 コペル君が、勉強や文化を引き継ぐことで、将来の日本や世界のを担っていけるようになる、つまり、先行投資を受けているということなのでしょうか。
 これだと、小中学生に期待を寄せた答えですね。

 現在あるインフラを使うことによって、インフラの維持(継続)に貢献しているということなのでしょうか。
 これは、内需拡大策を主張するコメンテーターみたいな答えですね。
 でも、これは、コペル君に限らず、世間一般の人が消費を通して社会貢献するということが言えます。
 鉄道や電気、水道といったハード・インフラを使い続けることは、供給者側に需要を伝えることになり、インフラの更新や改良につながります。
 法律や自治会の子ども会や防災・防犯活動といったソフト・インフラを使うことも同様ですね。改正を促しつつ、よりよいインフラに改良されていくことになります。
 ごく最近ですと、世界遺産に指定された日本の”古いもの”も利用することによって維持・管理・保管がなされています(いくことになりました)。

 そのほかの解答例としては、、、思いつきませんが、文脈からして経済学(経済合理性)のアプローチで考えればよいのかなとは思います。

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事務所概要2018.06.26

ホームページもご覧下さい http://www.jiyugaoka.jp

■ クレド(当事務所の信条、志、約束)
「小さな会社を元気にする会計事務所」
社長が元気だとうまくいく 10年以上、社長さんたちの税務相談や経営相談をさせていただいてきました。

 そこでわかったことは、社長が元気なら、会社がもうかるということです。 私が「それは速すぎですよ」「キャパシティが足りないですよ」とアドバイスしても、元気な社長さんは目の前の壁を突き破って目的を達成してしまいます。

 「アイディアが浮かばない」「売上が伸びない」「いい商品が見つからない」「社員・従業員が思うように働いてくれない」「月末には資金繰りで奔走している」など経営上の課題・悩みはつきないものです。

 また、人として生活していれば、家族に病人が出たり、親戚・知人から断れないような頼まれごとをされることもあります。ときには、仕事が手につかないほどやっかいなこともあります。

 そういった課題や悩みを抱えすぎたとき、社長は元気をなくします。経営に集中できず、業績が落ち込みます。

■ 元気な社長の成功法則
 実は、そうなってしまう原因はわかっています。
 それは、小さな問題や失敗をそのままにしていることです。
 怖いことに、これを放っておくと「利息」がついて返ってくることです。

 小さな失敗・ミスを些細なことだと思って放っておいたとしましょう。
 その間にお客様が増え、取引額が伸びてきた。そのとき、再び同じ失敗をするとどうなるでしょうか。
 当然、以前よりも被害が甚大になります。

 例えば、「ちょっとした品違い」。商売をしている人なら、誰にでもあることです。ちょっとした聞き違い、言い違い。
 取引量が少ないときは、すぐに取り替えることもできるでしょう。販売先に頼めば、待ってもらえるかもしれません。たとえ、キャンセルになっても、その損失は少なくて済みます。
 しかし、取引量が増え、上得意の販売先に「ちょっとした品違い」をしてしまったらどうなるでしょうか。
 販売先も予定を抱えていることでしょう。仕入先も一度出荷したものを戻されても困るでしょう。まして、オーダーメイドなら返せません。
 つまり、売上・利益を失い、会社の信用も失うことになるのです。

 こういう現象を「未完結のわだかまり」と言います。

 つまり、元気な社長の成功法則は「未完結のわだかまり」を残さないこと。まずいと思うことがあれば、すぐに解消しておくことです。

■ 課題や悩みはつながっている
 社長さんたちの「未完結のわだかまり」の解消を手伝ってきてわかったことは、たいていの場合、課題や悩みは何らかの形でつながっているということです。
 社長、家族社員、幹部社員の価値観や思考、感性、能力が、課題や悩みをもたらす共通の原因となっていることがあります。

 問題なのは、そのことに、ご本人たちがなかなか気づけないということです。

 人は、好きな仕事に自信と思い入れを持って取り組んでいます。そこには、会社全体の価値観や思考、感性、能力が反映されます。
 時代の変化などにより、そうした自信や思い入れが、課題や悩みの原因となることがあります。
 しかし、社長さんたちは自らの信条に基づいて行動しているので、その原因にきづけなかったり、きづいたとしても自己否定につながるので、無意識に無視するようになります。
 一方、惰性で仕事をこなしている場合は、そのこと自体に気づけないでいます。

 多くの人は安定を求め、変化することを嫌います。世の中の流れが変わっても、人は、無意識に仕事の内容を変えないようにしようとします。
 こうした心の状態が、課題や悩みを引き起こしていることもよくあります。

 当事務所は、会計指導、税務相談、経営分析をきっかけとして、経営全般についてお話を伺います。
 会計や税務だけでなく、販売や人事についてもご要望があれば通常の訪問時間内にお話を伺い、課題・悩みの根幹を探り、解決のヒントを一緒に考えさせていただきます。

 社長さんたちに元気になってほしい。事業で成功してほしい。ご家族や社員・スタッフの皆さんを幸せにしてあげてほしい。
 それが当事務所の願いであり、その実現のために社長さんをサポートすることが当事務所のクレド(信条、志、約束)です。

■ 専門家としての3原則
 専門家として、以下の3原則を遵守することをお約束します。

・顧客と社会に信頼されつづける人格と技量を維持・向上させ続けます
・相談業務を行う上で、人の可能性、個性、強みを最大限に引き出し、お互いに対等な立場で、感謝、協調できる関係を築きます
・専門家として、あらゆる環境変化に対応できるだけのリソース(知識・ノウハウ・経験)を身につけ、社会のお役に立てるよう、情報を発信し続けます

■ 所長プロフィール
<略歴>
昭和41年目黒区生まれ、公認会計士・税理士
慶応義塾大学理工学部数理科学科数学専攻卒業
公認会計士矢田慶來事務所所長
日本公認会計士協会目黒区会会長(元)
日本公認会計士協会東京会選挙管理委員

<業務>
 法定監査、経営相談、税務相談のほか、独立開業や執筆を対象にしたビジネスコーチング、ライティング・コーチングを事業展開
 目黒区監査委員(平成13年~17年)在任中には、監査事務局の監査体制を整備強化し、区長室・区議会に対しても果敢に監査を実施

<講演>
東京税理士会、青色申告会、産業能率短期大学、目黒区教育委員会、TKC下関ほか多数

<著書>
『税理士・社労士・司法書士のためのコーチング入門』
『税理士・社労士・中小企業診断士のためのファシリテーター入門』(ともに中央経済社刊)

<その他>
 趣味:ウォーキング、スクワットマジック、読書
 家族:妻、3児、母

<事務所基本情報>
名 称 公認会計士矢田慶來事務所
代表者 矢田慶來(やだけいらい)
所在地 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-7-8
連絡先(Email) yada@jiyugaoka.jp
ホームページ http://www.jiyugaoka.jp

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2017/09/01

書籍:あきない世傳金と銀(源流編)


 最近では、店の看板に傷をつける、という言葉の意味が実感としてよくわからない時代だと思います。
 一般の消費者においては、その店の旦那が妾を抱えていようが、賭け事に店の金をつぎ込んでいようが、あまり意識しないでしょう。
 何人かのスタッフを雇っているお店ですと、月々給料を払わないとならないので、資金ショートを迎えると、その前兆を見せることなく突然に閉店し、利用者の記憶からもあっさり消えてしまいがちです。

 しかしながら、さすがに、仕入先や金融機関はよく見ているなぁと思います。
 社長が商売以外のことに没頭し始めると、商売がおろそかになり、売上=資金を確保できなくなる。女性やばくちだけでなく、分不相応な贅沢(なぜと思うようなイベントやパーティーの開催)をしても、取引先の与信記録に残るようになっています。
 自分の信用が落ちていることを知らないのは、当の社長さんだけだったりします。

 て、本書では2つのテーマが扱われています。
 ひとつは、、学問をしたいながらも家庭の事情で大坂の呉服屋で女衆として奉公に出された9歳の女の子・幸やその周りの大人たちの心の葛藤を描いています。
 もうひとつは、幸と番頭さんの質疑応答を通して語られる流通業の意義と店の信用です。

 主人公の幸が9歳ながらにして番頭さんに「お客さんはなぜ問屋から買わずに小売商から買うのでしょうか」との質問をする場面があります。
 番頭は好例を挙げて、問屋や小売の役割を紹介しますが、さらに、もっと大きな観点で流通を説明した箇所が印象的でした。
 たまに悪さをする連中もいるけども、大きな物の流れを円滑に進めることが流通業全体の役割だと。

 また、少しだけですが、物の流れと裏腹に資金の話が出てきます。
 商人が両替商に金・銀を預けて振り出してもらう手形の話です。
 幸は、紙が金・銀の代わりになることを不思議に思いますが、番頭との会話の中で、店の信用がこの紙片の価値を担保していることを知るに至ります。
 幸は、その信用に影響を与えることのひとつが旦那の素行であり、店の旦那が廓屋に通い詰めていることが町中の評判になることで、手形の信用が下がることも学びます。

 久しぶりに小説を読みましたが、人情と経済事情が混じった物語も面白いものですね。
 続編もあるようなので、次を読んでみたいと思いました。

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2017/03/13

秩序なき時代の知性

 哲学者や弁護士、学者との対談集。
 全体的にこの対談集は、楽しく読み進めることができた。

 ビジネス書作家の木暮太一氏とは、働くことの経済的な意味について話が展開されている。
 小暮氏は、マルクス経済について勉強するにあたり、自費出版で解説書を作ったという。かなりのバイタリティの持ち主なのだろう。
 その氏が、金持ち父さん貧乏父さんの本を読んで、やはり自分の理解が正しかったと述べている。私も同じように理解していたので、いまさらながらに安心した(正解とは限らないが)。
 佐藤氏はマルクス経済について解説している本があるのだが(資本主義の極意など)、直感的にわかる例示が少ない。マルクス経済と神学に関する本については、具体例が少なく、難解なものが多いように思われる。

 弁護士の水野祐は、デザインやITの知的財産権に強いようだ。
 佐藤氏によれば、AIが進むと公認会計士の仕事はほぼ消え、税務署との交渉の余地がある税理士が残るとか。
 これから弁護士になる人は、芸術やITなど、法律分野以外についての知識がある人の方が業務の専門化ができ、生き残れるだろうという点で、両者が合意していたのが印象深い。

 與那覇潤氏は中国化する日本という本で注目を浴びた新進の歴史学者だ。
 岩波文庫の日本通史を読んだだけで同書を書いたということで、従来の歴史学者と知識は異ならず、単に、ものの見方を変えただけだそうだ。同書では、彼の見方を伝えることもさることながら、事物の見方を変えるだけでかなり理解の仕方が変わり、あるいは、理解が深まるということも伝えたかったそうだ。

 本書を読んでいたら、就職当時を思い出した。平成の初めになるが、監査法人の代表社員と話していたら、彼らは「専門特化した」会計士を求めていると言っていた。ジェネラリストは必要ないと。
 しかしながら、クライアントの不正会計のやりくちを理解するには、質問力だけでなく、多角的な視点と想像力が必要である。
 専門特化するための下地として、やはり、広範な知識・教養を身につけることができれば、専門家になるにしても望ましいと思う。

 そうは言っても、具体的なテーマに直面しないとなかなか勉強する機会もないものではある。
 そんな中、世界の大国の動きに変化が出始めている。自国の利益を優先し、対外的な接触を減らす方向に動き始めているようだ。
 日本は世界の後追いをすることが通常なので、世界の動きの今をどう理解したらよいのだろうかと思いなおしていたところ、昨年には、ビジネスマン向けに世界史や地政学の本が多く売られるようになった。感じることはみな同じなのだろうか。
 そうした書籍の中で、高校の世界史教科書を読み返すことが推奨されたいた。さっそく高校教科書を購入し、目次を見てみた。すると、現在の大国を知る上で必要そうな項目が並んでいることに驚いた。
 国公立大学上位校に合格した人たちは、教科書のコラム欄まで暗記していると聞く。いやはや、社会のスタート地点において、すでに教養面で明らかな差をつけられていたことに今さら気づかされた。
 学習適齢期は過ぎてしまったが、死ぬまでニュースを聞いて楽しむために、歴史教科書を熟読してみようと思った次第である。

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2017/03/06

世界の宗教がわかる本 ひろさちや著 


 実は、読んだ本を図書館に返却したので、書名がわからなくなってしまった。
 まあ、著者の本はたくさんあるので、似たタイトルの本を挙げておく。

 面白いと感じたのは「どうしてキリスト教徒はおせっかいなのか」と「キリスト教では仕事が苦しみ」であること。
 前者は、聖書の記載をたてに、帝国政治が勢力を伸ばした口実に使われたものである。
 後者は、欧米人はワークライフバランスがとれているという話。日本人は、卑弥呼のころから、神とともに仕事をしてきたので、仕事をすることが喜びになっており、終業時刻になってもなかなか帰らないとか。

 現象を説明する上で、なかなか面白い分析である。
 著者の一般読者向けの本は、世界の出来事、特に米国と中近東との関係を分析することができるほどに役立つかどうかは不明だが、、一杯飲みながら雑学を交わすのにちょうどよいと思う。

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2017/02/27

だれが幸運をつかむのか 山 泰幸 著


 20年前くらいから昔話の「むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがおりました。。。」の書き出しがどういう意味を持つのだろうか、気になっていた。
 心理学者の本などでは、異空間へいざなうための決まり文句だとのことでしたが、部分的にしか納得できずにいた。
 本書では、この疑問にひとつの答えを提供してくれた。

 桃太郎や傘地蔵、蛇婿入、鶴女房、洟たれ小僧、花咲爺さんを例にとりながら、昔話の構造の構造として、子ども・富の欠乏・充足、無償贈与・そのお返し、犬(動物)からの施し・それに対する侮辱された感の組み合わせを提示している。

 著者の整理によれば、次の3人が幸運をつかむとのことである。
1)身近な人からの純粋贈与を受けることで幸運をつかむタイプ
2)見知らぬ人からの純粋贈与に気づいて、そのことにつねに感謝を示しながら生きることで、幸運をつかむタイプ
3)見知らぬ人からの純粋贈与に気づかずに、自らの才覚で幸運をつかむタイプ

 もっとも、程度の差はあれども誰でもこの3つの側面を持っているので、3つの人物像を手掛かりに自分自身の生き方やコミュニケーションを見直してみるのも幸運をつかむヒントになるのではないかと提案して締めくくっている。


 自分自身を見直してみるというのは、内観とでもいうか、自己啓発を促すようである。そのような活かし方もぜひ試みたいと思う。
 ただ、今回は、昔話の含意を知りたかったので、そのあたりについて、1点触れておきたいと思う。
 子どもが傘地蔵の読み聞かせを聞いても、「どうして苧環を傘に替えたのか?」「どうして地蔵に傘をかぶせるような無駄なことをしたの?」「どうして傘がひとつ足りないの?」「どうして爺さんの家の場所がわかったの?」と感じるこことはほぼなかろう。よいことをしたら恩返しがあるよ、くらいの物語になってしまう。
 10回も20回も聞くとだんだん気づいてくるのかもしれない。あるいは、囲炉裏端で昔話を聞いていたころは、おとなも子どもも混ざって聞いていたのかもしれない。何十回も聞いていると感覚的に周囲の純粋贈与なるものに気づけるようになるのかもしれない。

 まだ現役世代なので、専門書を読むのが優先となるが、易経あたりの繰り返し読みをして、本質を会得することに挑戦してみようかと思う。

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