« 書籍:顧問報酬から見た会計・税理士事務所の選び方 | トップページ | 固定資産税の実質増税 »

2012/02/02

飲食業の倒産大幅増加

 今回は、月刊・社長のミカタ2012年1月号5面(NP通信社)の記事からネタをいただいた。

 商工リサーチによれば、2011年1月から9月の飲食業の倒産が606件と前年同期比5.5%の伸びだそうだ。2009年の789件に迫る勢いらしい。
 関西を中心に大型居酒屋チェーンが倒産しているとの話はネットニュースでも見ていたが、小規模倒産も前年比8%増加している。
 原因は、宴会自粛、内食・中食、家飲み需要によるものだそうだ。ユッケ食中毒、セシウム肉のせいで、国産牛を売りにしている焼肉屋はBSEに続き、痛手を被っている。

 一方、知人の焼鳥屋(焼鳥屋がよく飲むので)では、こうした煽りを受けてか、12月の売上を伸ばす店が少なくない。
 店主に聞くと、少人数、友人同士、女子会の需要があったそうだ。また、焼肉やフレンチのような5,000円を超える予算の店から移ってきた人たちもいたそうだ。
 一時的な需要で終わらせるか、常連に導けるかは店主次第だ。

 景気により客筋が減る中、閉店が増えれば、ぎりぎりまで我慢の経営をした店が自然に生き残りやすくなってくる。
 こういう時に、ある程度の貯蓄や、政策金融公庫から資金を調達してもらえる会社はねばっていくことで、しだいに経営が楽になることが期待できる。
 ある程度の資金というのは、ボーナス資金や店内をこぎれいにする小修繕に必要なくらいの資金だ。設備投資の資金ではない。大金を投資しても、景況感が見えてこない間は回収できない可能性が高く、控えるべきである。

 この状況で大切なことは、せっかく移動してきたお客さんをしっかりつなぎとめることだろう。
 たとえば、異業種の成功例をヒントに戦術を考えるとよい。なぜなら、普通の経営者は異業種の真似をしないから、異業種の成功例を取り入れると、同業他店に差をつけることができる。
 今はやりのネールを参考にしてみよう。ネール店では、ネールを塗りながら、顧客の話を聞き、おっ客様を癒すという複合的なサービスがなされている。
 もし、癒しが必要ないなら、自分で塗ればいい。今では、複雑なデザインのネールであっても、シールに印刷したものが売られていて、自分でできるようになっている。

 これを独立系の居酒屋に当てはめてみよう。
 カウンター席しかない店だと、店主・従業員とお客さんとの距離は接近していく。店側が話上手ならば、お客さんの個人的な話を受けて、癒しを提供する可能性もありうる。逆に、意見や考え方が合わないと、ぱたっと来なくなるリスクもある。
 一方、テーブル席を中心にする店は心配りが重要だ。たいていの店主、従業員は「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」が言えても、「いつもありがとうございます」「お子さん、大きくなりましたね」が言えないのだ。
 ところが、店主の奥さんは、これができるケースが多い。女性特有の共感性の高さから、お客さんがどんな一言を期待しているのか、身をもって知っている。
 従来、人付き合いを円滑にする上で、コミュニケーション・スキルは女性としてのみだしなみの内だったと言えるだろう。男や若い女性は、この共感性というか、ある意味、社会性が不足していたり、未熟であることが多い。

 お客さんに対してどんな言葉をかければよいのかわからないならば、流行っている店、お客さんの入りが安定している店に行き、そこの店の奥さん(おかみさん)がどういった立ち振る舞いをしているか確認するとよい。
 私も実家の居酒屋を手伝っていたころ、他店の真似をしてみたことがある。実際にやってみると、他店の店主や女将がどういった気持ち(共感性)で言っているのかを考えるようになるものだ。
 心の変化というものは、頭の中での想像だけではつかみきれないことがわかる。
 新たなライベル店が出現する前に、目の前のお客さんの心をとらえてもらいたい。

|

« 書籍:顧問報酬から見た会計・税理士事務所の選び方 | トップページ | 固定資産税の実質増税 »

コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 株の初心者の資金 | 2012/02/02 16:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38510/53695279

この記事へのトラックバック一覧です: 飲食業の倒産大幅増加:

« 書籍:顧問報酬から見た会計・税理士事務所の選び方 | トップページ | 固定資産税の実質増税 »