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2016/07/21

佐藤優さん、神は本当に存在するのですか?


 今年2月に出版された一冊。

 「そんなバカな!」で、動物行動会社として、男の浮気について母親が寛大である理由を説明してしまい、学界からも一般女性からもバッシングを受けてしまった竹内久美子氏が、外務省OBで同志社神学部で修士まで取得している佐藤優氏と対談した内容をまとめた本。

 動物行動学者の竹内氏は、つねづね「何時の隣人を愛せ」のくだりについて疑問に思っていたそうで、これをカルヴァン派の佐藤氏に率直に問うています。
 対談は、ドーキンス「神は妄想である」をきっかけとして始まりますが、竹内氏は、親族以外の他人、さらには、世界の人々を愛することは動物行動学からして納得いかないとのこと。
 これにたいして、佐藤氏が、明快(?)に応えています。

 また、キリスト教が2000年も残り続けてきた理由として、佐藤氏は「いい加減な宗教だし、聖書には矛盾がある。だから二千年以上、時代の変化に耐えてきたんです。」と説明しています。

 世界史のテキストでも、313年のミラノ勅令で、ローマ皇帝がキリスト教を公認した経緯が記載されていますが、おそらく、為政者の使い勝手が良かった、解釈の幅が広かったということなのでしょうね。
 なにより、開祖・パウロがかなりの人たらしだったことが、公認された大きな理由だろうということです。使徒言行録はパウロの書簡だそうなので、今度、読んでみようかな。コミュニケーションに役立つかも。

 佐藤氏によれば、聖書は一連のお話がつづられているのではなく、個々、具体的な場面に合わせて、救いの途を与えているのだそうです。だから、場当たり的な話が並んでいて、矛盾もあるとのこと。
 そういえば、元日銀総裁の速水氏もキリスト者で、ビジネスマン向けに、聖書の言葉を抜粋したものを出版していましたね。

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